変わっちゃったね。 (ページ1)

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ジロジロ見られながらも、うちは校門の前でりゅーを待つ。
「A？」
「りゅー！制服プリ撮ろ！」
「なんで、俺じゃなくてよくね。」
「幼馴染じゃん！もう卒業なんだよ？」
ため息をついたりゅー。
「お前が時間取らなかったんでしょ。お前が悪い。」
「でもうちが時間取ったら取ったで忙しいって言って撮ってくれなかったじゃん！！」
「あーもう、わかったわかった。お前ここじゃ制服違くて目立つけん早くいこ。」

「印刷できたー！うちバリ可愛いっちゃん。」
「ないだろ。」
「はいはい、りゅーも可愛いよーーーー」

うちん家に送ってもらって、うちは「バイバイ」って言って玄関に入ろうとした。
そしたら、りゅーが大きい声でこう言った。
「今まで、ありがとう。楽しかった。俺、東京行くけん」
今まで…？うちが返事をする間もなくりゅーはどこかへ行ってしまった。
今までって、どういうこと？
もう、会えないってこと？
いっつも、急に言ってくる。高校を受けるとこを変えたときも、受かったときにいってきた。
うちは帰ってきたばっかのお母さんに聞く。
「りゅー、大学行くの？」
「うん。そーよ。専門学校行くらしいんよ。知らんかったと？」
「知らんかったもなにも…。さっき聞いたし……」
「あら、話したって聞いたんだけどね」
お母さんは疲れたのかそのまま寝室に行ってしまった。
私は手にあるプリを見ながら泣く。
もう、会えないんだよね。