私は蒼き疾風の飼い猫になりました。

5話ですにゃ。 ページ5

A「…にゃ⁉にゃにゃ⁉…にゃ」
『え⁉ここは⁉…あ』

そうでした。私はトリップしたんでしたね。今は。8時⁉ど、どんだけ寝てるんですか…私…風丸さんはとっくの昔に学校に行っていました…私は気を取り直して。部屋のドアを開けて。ママさんにばれないよう…玄関にいきます…

A「にゃ」
『あ』

脱走じゃないですよ？葉っぱを取りに行くんです。スパティフィラムという植物の葉なんですが…これは観葉植物系ですから自然では…ない

おばさん「この観葉植物。いつも枯れちゃうわね…後で捨てましょう…」

おばさんはそう言いました。…あ、あれは！ラッキーです！スパティフィラム！一枚だけ枯れていません！…

おばさん「あら猫ちゃん。ん？この葉ほしい？」

A「にゃにゃ！」
『はい！』

おばさん「そう？おばさんいらないからあげるわ…っと」

おばさんは枯れていない葉を一枚取り。器用に小さな穴を開けて。ポケットから出した金色の糸に通し。結んでネックレスのようにしてから。私の首にかけてくれました！

おばさん「あら。可愛いわね〜。その糸。綺麗なんだけど、使いようがなかったから。あらやだもうこんな時間。じゃあね」

A「にゃにゃーにゃーん！」
『ありがとうございます！』

おばさんは手を振って帰っていく…私はありがとうの意味を込めてジャンプしまくりました…なので…葉が少し金色に輝いたことは…分かりませんでした

A「にゃにゃーにゃ！」
『早く帰りましょう！』

私は走って帰ります…裏道を通って。家に着きました…忍者のように家の窓から入ります…幸いママさんはまだ買い物中…私はリビングのソファに座ります…あ。普通に人間さんが座るみたいにです。

A「「♪〜♪〜〜♪〜」」

葉を口元に当て。息を吹きます…すると綺麗な音が…そうこれは私の前世の得意技草笛です。

ママ「ただいまぁ…あら？こんな綺麗な音…何かしら…まあ⁉Aちゃんが…」

A「にゃ⁉にゃにゃん！」
『ママさん⁉すいません！』

ママ「あ！いいのよ！逆にもっと吹いていいわ！聴きたいの」ﾆｺ

ママさんはそう言いながらビデオカメラを私に向け。机に置きました…ママさん…

A「！…にゃぁ「♪〜〜♪〜♪」」

私は気持ちよく。尻尾を揺らしながら音色を奏でます…ママさんも台所から私をにこやかに見てくれました…前世は………こんな優しく…はっ！今は演奏です！

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