３４「俺がそっち行く。」 ページ35
それはもう薬のようで。
３４「俺がそっち行く。」
結局、仕事が終わる頃には２１時を回っていた。
もう誰もいない。
宮地さんは「用事がある」と言って帰ってしまった。
私にとっては好都合。
だって、宮地さんの顔、まともに見れないし。
『(・・・おかしい。)』
入社当初ならこんな事ありえなかった。
でも、この数か月間いろいろあって、
宮地さんに対する印象は確実に変わっていった。
恐いだけじゃない。
ちゃんと人のこと見てて、
いざとなったら助けてくれて、
教え方も上手で、
・・・スーツが似合ってて、
って、
『(何考えてるの！！)』
＿＿＿＿＿＿＿。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
書類を全て片づけて帰る支度。
はあ、今日の夕飯はカップ麺とかで済ましちゃお。
とか、思いながら片づけていると、
宮「遅えよ。」
『あ、宮地さん。・・・・・・・・・宮地さん！？！？』
宮「なんでそんなに驚いてんの？」
ネクタイを緩めながら、オフィスに入ってきた宮地さん。
ブラックコーヒーの缶をゴミ箱に投げ、見事に入る。
『え、帰ったんじゃ』
宮「誰が「帰る」なんて言った？」
『！』
宮「というか、何でそんなに後ずさってんの？」
『！！』
「来いよ」と言ってくる宮地さん。
今ここで近づいたら、
『(無理無理！顔赤いのバレる！///)』
宮「おい。」
『えっと、』
宮「○○。」
『・・・///』
宮「なに。なんなの。」
『な、なんでもない、です。』
宮「ふーん。まあ、○○がこっち来ねえなら、」
『？』
宮「俺がそっち行く。」
そう言ってこっちに来る宮地さん。
そうくるとは思ってなくて、すぐに捕まってしまう。
後ろから抱きしめられ、逃げられない。
『み、宮地さん離して、』
宮「お前、今日変だぞ。」
『え・・・そ、そんなこと・・ひゃっ//』
ふっと耳に息を吹きかけられ、力が抜ける。
宮「は、お前相変わらず耳ダメなんだな。・・・ん」
『んっ・・耳・・・やめっ//』
宮「っ・・・正直に言わねえと、もっと酷いことするけど？」
耳、首筋に落とされるキスに眩暈がする。
音も、吐息も全部感じる。
『(心臓が、壊れそう・・・。)』
もういっそ、壊れればいいかもしれない。
・
３５「・・・ああ、ごめんな。」-高尾side-→←３３「お前、顔赤いぞ？」
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小夜(プロフ) - 姉さん» ありがとうございます！頑張ります！！(;_;) (2016年1月22日 1時) (
レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
姉 - 頑張ってください！応援してます！ (2016年1月18日 19時) (レス) id: 6847b52a8f (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 羅虎さん» ありがとうございます！最近忙しくて中々更新出来ませんが、頑張ります( ;∀;) (2015年12月25日 18時) (レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
羅虎(プロフ) - こんばんは！宮地さん大好きなのでこれからも更新待ってます！！ (2015年12月25日 0時) (レス) id: 1c137cc79e (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ユキさん» わー！！ホントだ！教えて下さってありがとうございます！ (2015年10月25日 17時) (レス) id: 4d8dfad001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小夜 | 作成日時：2015年7月1日 18時
