29「あれ、嘘じゃねえからな。」 ページ30
嫌がらせか。それとも試練か。
29「あれ、嘘じゃねえからな。」
「偶然だなあ。」
『あ・・・』
巧「・・・。」
『・・・た、高尾君。』
高「よう。・・・で?何してんの?」
明らかに先輩を睨んでいる高尾君。
高尾君のこんな怖い顔は久しぶりに見た。
巧「・・・俺は、本気でそう思ってるから。」
『!』
高「あ?」
巧「じゃあ、」
「連絡待ってる」と耳打ちして、去って行った先輩。
さっきのメモ帳は連絡先だったのか。
と、ひとり納得していたら、高尾君にガシッと肩を掴まれた。
高「○○!!何もされてないか!?何か酷いこと言われたりした!?」
『え、あの、高尾君、』
高「今のって間違いなくあいつだよな!?○○に何しやがったちくしょう!!」
『高尾君!落ち着いて!!私、大丈夫だから!』
高「え、・・・あ、ほんとに?」
大きく頷くと、いきなり抱き付いてきた高尾君。
『わ、とっと』
高「よかった・・・。俺・・・俺もうお前が傷いてる姿、見たくねえんだわ。」
『・・・高尾君。』
高「マジ、心臓止まるかと思った。」
『・・・ごめんね。ありがとう。』
「わり。」と言って離してくれた。
ゆっくり頭を撫でて、いつものように笑う。
『あのね、』
高尾君は、家まで私を送ってくれた。
その間に先輩と話した内容を全部話した。
高尾君は真剣に聞いてくれた。
『あ、そういえば今日飲み会だったんでしょ?』
高「そう!真ちゃんがさ、普通にでっかいひよこのぬいぐるみ持ってきててwww超笑えたwww」
『え、まだおは朝占い見てるの!?』
高「″当たり前なのだよ。″」
『あはは、似てる似てる!』
高「だろ?・・・あ、着いたぜ。」
『あ、うん。送ってくれてありがとう!』
高「おう!じゃあ、また。」
帰ろうと振り返った高尾君。
3歩ほどゆっくり歩いて、ぴたっと止まった。
高「○○。」
『ん?』
高「あれ、嘘じゃねえからな。」
『何が?』
高「さっき、俺取り乱してたけど。言ったことに嘘はねえよ。だから、」
『・・・。』
高「いつでも相談してこいよ!」
ああ、今日何回目だろう。
泣きそうになるの。
『ありがとう。高尾君。』
・
30「まだ誰のものでもないのだろう?」-高尾side-→←28「あ、やば。」
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小夜(プロフ) - 姉さん» ありがとうございます!頑張ります!!(;_;) (2016年1月22日 1時) (レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
姉 - 頑張ってください!応援してます! (2016年1月18日 19時) (レス) id: 6847b52a8f (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 羅虎さん» ありがとうございます!最近忙しくて中々更新出来ませんが、頑張ります( ;∀;) (2015年12月25日 18時) (レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
羅虎(プロフ) - こんばんは!宮地さん大好きなのでこれからも更新待ってます!! (2015年12月25日 0時) (レス) id: 1c137cc79e (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ユキさん» わー!!ホントだ!教えて下さってありがとうございます! (2015年10月25日 17時) (レス) id: 4d8dfad001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜 | 作成日時:2015年7月1日 18時