にじゅうく ページ30
紫に弾かれた自分の身体が、酷く重い。
「何やってんだよ…!!!」
叫んだ目は、確かに見覚えがあった。
夢の中で見た目だ。
僕の事を、憎しみの目で見るときの。
『……知らない…』
正直にそう答える。
次の瞬間、一松は僕の身体を蹴り飛ばした。
そのまま今度は一松が、放心状態の十四松を抱え部屋を飛び出した。
…………初めてだった。
初めて失敗した。
初めて、夢は嘘になった。
おそ松が消えた今でも、あいつらは強いのだろうか。
僕はいなくとも、変わりないだろうか。
今更、必要にされたいなどとは思わない。
でも…悲しかった。
いつかは終わりが来るのに、
それでもいつまでも変わらないあいつらの、
見慣れた笑顔の中で笑っていたかった。
硝子瓶には、一本の指。
もう叶わないけど。
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橘華 - 何か心にくる、、、、、。頑張って下さい!応援します。 (2017年10月19日 0時) (レス) id: 6b8e7f6b1d (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 速度松girl*siro(-ω-`)さん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。 (2017年1月25日 1時) (レス) id: 3e781053f7 (このIDを非表示/違反報告)
速度松girl*siro(-ω-`)(プロフ) - チョロぉ…すげぇ切ない…兄さんのこと大好きだったんだねぇ…(泣)←? これだからシリアス大好きなんだよぉ…しネタとか最高…泣きそうです…これからも頑張ってください! (2017年1月25日 1時) (レス) id: 0cd944ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - しおみや なぎさ(緑推し)さん» コメントありがとうございます。気に入っていただければ幸いです。 (2016年10月23日 20時) (レス) id: 3e781053f7 (このIDを非表示/違反報告)
しおみや なぎさ(緑推し) - すごく切ない話ですね…。チョロ松…。 (2016年10月23日 20時) (レス) id: eb84659cfd (このIDを非表示/違反報告)
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