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また、苦しい。
身体を起こして右を見ると、
相変わらずのあほ面で兄弟たちが眠っている。
左には、布団からはみ出してしまった十四松がいた。
適当に腕を引っ張って布団を被せる。
微笑んだのは気のせいであって欲しい。
闇を壊さないように、静かに部屋を出る。
何気なく居間の時計を見ると、
かろうじて見えるその針はちょうど、午前二時をまわった。
痺れている足で立っているのが辛くて、ゆっくりと腰を下ろす。
いつも座る、三男の場所。
見慣れた景色。
同じ所に机があって、扉があって、
朝になれば、変わらない皆がいるのだろう。
「……………!」
叫び声が聞こえた様な気配に、慌てて振り向く。
でも、そこには何もない。
僕もいない。
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橘華 - 何か心にくる、、、、、。頑張って下さい!応援します。 (2017年10月19日 0時) (レス) id: 6b8e7f6b1d (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 速度松girl*siro(-ω-`)さん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。 (2017年1月25日 1時) (レス) id: 3e781053f7 (このIDを非表示/違反報告)
速度松girl*siro(-ω-`)(プロフ) - チョロぉ…すげぇ切ない…兄さんのこと大好きだったんだねぇ…(泣)←? これだからシリアス大好きなんだよぉ…しネタとか最高…泣きそうです…これからも頑張ってください! (2017年1月25日 1時) (レス) id: 0cd944ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - しおみや なぎさ(緑推し)さん» コメントありがとうございます。気に入っていただければ幸いです。 (2016年10月23日 20時) (レス) id: 3e781053f7 (このIDを非表示/違反報告)
しおみや なぎさ(緑推し) - すごく切ない話ですね…。チョロ松…。 (2016年10月23日 20時) (レス) id: eb84659cfd (このIDを非表示/違反報告)
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