33王宮 ページ43
――――― 一方、ジュダルは
「くっ・・・・そう・・・」
寝室に戻りベッドに顔を押し付けいた。
「これで、良かったんだよな・・・?」
「あいつが、幸せなら・・・それでいいんだよな?」
『ジュダル!!』
『・・・ありがとう』
『紅覇・・・紅覇・・・・大好き』
「・・・A、大好きだった・・・大好きだったんだ・・・本当に」
なんで、いっつも・・・
これも、俺の運命か?
俺が、運命を恨むように作られた運命か?
「ち、くしょう・・・ちくしょう!!!」
コンコン
「ジュダル・・・?入っていい?」
「ん?Aか・・・いいぜ」
そういって、Aは、ジュダルの部屋に入った。
「・・・ごめん」
「何言ってんの?まさか、本当に俺がお前に惚れてたと思ってんのばっかじゃねぇの!!」
俺がそう言っても、Aは、悲しそうな表情のままこう言った。
「・・・嘘が、下手だね。とっても、悲しそうな瞳してる」
「え・・・」
そういうとAは、俺を抱きしめた。
「ありがとう・・・。支えてくれて。励ましてくれて。ありがとう・・・ありがとう・・・」
「な、んだよ・・・・」
「だから、今度は、私が支えたいの・・・。私には、こうやって抱きしめてあげることしかできないけど」
「ち、くしょう・・・なんなんだよ。ほんと・・・」
そう言いながら、ジュダルは私を抱きしめ返してくれた。
そして、涙を流した。
「俺、お前が本気で好きなんだよ・・・。今も」
「うん・・・」
「でも、お前には紅覇がいる。諦めようって思ったのに無理で・・・。でも、どうにもできなくて どうにかしたくて・・・」
「・・・・うん」
「俺、どうしたらいいかわかんねぇよ・・・なんなんだよ。この感情・・・。俺、俺・・・」
「ありがとう・・・・」
「っ!?」
「私を好きになってくれて・・・支えてくれて・・・ありがとう。私、助けられてばっかだから・・・だから、今度は、私があなたを救いたい」
「え・・・」
「私、ジュダルのことが好きよ?だけど・・・だけど、それは、友だちとしてたの。ううん、家族・・・と、してかもしれない。恋愛としてではないけど、紅覇と同じくらい好き。どちらも失いたくない。私、強欲だよね。都合がいいよね。でも、それでも・・・失いたくないんだ。ジュダルも紅覇も・・・練家のみんなも」
「・・・なんだよ」
「これじゃ、諦められねぇよ・・・」
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アクア - 私は1がいいです (2016年10月16日 6時) (レス) id: e556873c73 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - パート2見させてください。お願いいたします (2015年11月28日 14時) (レス) id: 203903a7a3 (このIDを非表示/違反報告)
時羅 - パスワードなんですか? (2015年10月9日 23時) (レス) id: 34dd7aa040 (このIDを非表示/違反報告)
プラント - パート2のパスワード教えてください!! (2015年7月12日 18時) (携帯から) (レス) id: 8262cfcd52 (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - あの~すみませんパート2のパスワードって何ですか? (2015年6月25日 7時) (レス) id: ae8d2e9400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔。 x他1人 | 作成日時:2014年3月28日 14時