藍沢先生が体調不良4(リクエストOK)

4 ページ5

白石side

冴島さんから名取先生の事を聞いた。


名取先生が藍沢先生をかばって頭を打ったと

藍沢先生はきっとその責任を感じていると……



緊迫の初療室に名取先生が運び込まれた。

けど施す処置はほとんどなかった……

藍沢先生の現場での処置が的確だったから。


私にはできない……できなかった……

黒田先生の時……今もきっと……



名取先生は特に問題なくて意識が戻るのを待つだけ。

そのため面会に行きやすいように救命の近くの個室に入院することになった。

みんな名取先生の病室に時間があれば様子を見に行くから名取先生の病室には絶対誰かがいる。


名取先生は擦り傷などの外傷だけで骨折や捻挫なども見られなかった。


けど藍沢先生は責任を感じているみたいで冴島さんがいうには病室に張り付いたように動かないらしい。


そろそろ帰る時間のためついでに私も病室に行くと名取先生のベッドサイドに藍沢先生がいた。

白石「藍沢先生？」


藍沢「白石か」


白石「まだいたの？」


藍沢「あぁ」


白石「今日当直じゃないでしょ？」


藍沢「………」


「今日当直じゃないでしょ？」そう言っても藍沢先生からはなんの返事も返ってこなかった。


白石「藍沢先生？」


もう一回「藍沢先生？」と声をかけると

藍沢「俺はここにいる……」という返事が返ってきた。


藍沢先生は今日当直じゃないし、最近連勤続きだったから尚更帰ってもらわなきゃいけない。


白石「だーめ！藍沢先生は最近忙しくて家に帰れてなかったんだから帰れるときに帰らなきゃ」


藍沢「………」


白石「名取先生が心配なのはわかるけど……ね？」


藍沢「………」


もうなにを聞いてもなにも言わず頑なに病室から動こうとしない藍沢先生。


さすがに手に負えないため今日当直の緋山先生と横峯先生、雪村さんには藍沢先生のことを連絡して私は藍沢先生を残して病室を出た。

---------

藍沢side


名取が搬送されてから俺は名取の病室にずっといる。


白石はそろそろ当直と交代の時間だから帰れと促してくるが

ヘリの中で意識のない名取になにもできなかった自分が嫌で、せめて名取が目を覚ますまで病室に付いておくことくらいしたかった。


俺の事を心配してくれていたことはわかったが今は自分だけ家に帰るなんてことは俺にはできない。

--------

緋山side

白石に藍沢が名取の病室から動こうとしないって連絡を受けて様子を見に行って説得したけど藍沢はやっぱり動こうとしなくて結局藍沢は朝までずっと病室にいた。

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す