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人間が壱匹。 ページ10

2章






…痛い。







息をするたびに肺が焦がすように熱くなる。




肩も痛い。氷を直に受けたからだ。




でもね、心はなぜだか軽い。



それは、鬼を一体消したからかな…?





「うぅっ…痛ぇ…」



目を開けると、白い天井が目に入った。



あれ、僕、何処にいるんだろう。





確か、童磨と戦って、敵陣に突っ込んで、んでもって鏡の呼吸使って、意識を失ったんだよね。




ぼんやりしていると、






「あれ、目が覚めましたか」



「ぉわっ!!」





何か、人が来た。





それも、いっぱい。




「あ、動かないでよ、鬼殺隊じゃないのに手当してあげてるんだから!感謝してよね!」




「う゛っ……はい、ありがとうございます…?」


痛みで顔をしかめる。


ええっと…状況説明頼む。



「お前、度胸あるよな!!よくあんな氷だらけのとこに突っ込んでられっな!」


「あぁ、えっと、伊之助、さん?ありがとうございます……痛゛ぃ…」



肺がキリキリする。頭にも包帯…大怪我じゃんか……



「おい、お館様のお見えだ!」


人がいっぱい…何人?



すると、明らかに偉そうな方が入ってきた。




「今日も空は青いのかな?」



一同「お館様!」



何かわかんないけど畏まるの?←



mmmmmmm(_ _)mmmmmmmハハ−!






「上弦の弐を倒したときのことを説明してもらおうかな」



「はい、お館様」




そうしてカナヲさんが話し始める。





話によると、童磨は前の花柱を殺したらしい。


あと、蟲柱の胡蝶しのぶさんのカナヲさん以外の継子も。




それを聞いて、僕の感想。




……鬼、消えろ(((






どうしても蟲柱を亡くしてしまったことに責任を感じていた。









僕は、何になりたかったんだろう。









強くなりたかった。









自由に、なりたかったんだ。

人間が弐→←鬼が玖匹。



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作者名:零堂June | 作成日時:2020年9月2日 12時

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