君の笑顔は朝顔のようだ【鬼滅の刃】 (ページ21)

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鏡の呼吸　参の型ページ21

私は、長い長い廊下を駆けていた。

次に進まなくてはならないから。

そのためには、過去を置いていかねばならない。

もうすぐ夜明け。

この状態で、悪鬼滅殺＿＿＿＿＿今私ができる精一杯のこと。

私は自分の足の遅さにうんざりした。

負傷者じゃん、と思いながら考える、私は何のために生まれてきたのだろうかと。

母の玩具なのは百も承知な上で、私自身の存在価値について思考を巡らせていた。

途端。

ぐわっと足場が崩れた。

「＿＿＿っ！？」

着地しようと姿勢を低くするが、何故か運悪く左足から着地してしまう。

ごきっと骨がおかしくなる音を耳に通す。

目の前から、何かが迫ってきた。

これは……猪…伊之助……、伊之助！？

ボロボロじゃんか！鬼舞辻無惨ﾀﾋね！

伊之助くん、吹き飛ばされたのかな。衝撃波みたいな？

「痛(つ)ぅっ…！お前、誰だｙって、墨の助かよ！」

こんな時にギャグぶっ込むとか頭大丈夫？

「お前、だっさ…吹っ飛ばされたの？」

私…僕のその一言で、伊之助くんは大奮起。

……かと思いきや、ぶわっと眼に涙を滲ませた。

え！？

「俺と゛紋逸と紋治郎で3人で戦ってたんだからな゛！！ずんげぇ心細かっだんだぞ！！」

そんな事を言いながらぺちこんぺちこん叩いてくる伊之助くんが可愛いと思ってしまった。

よしよし、泣かない泣かない。

頭をポンポンと撫でると、なんか得体の知れないほわほわっていう音が出た。

…何だこれ。非常に和むぞ。←

見ると、炭治郎くんが陽華突で無惨？と思われる気持ち悪い奴を壁に叩きつけているところだった。

……いいぞ、もっとやれ。←

「醜いよ、あんた」

鬼舞辻無惨に近づいても、歩みを止めることはなかった。

「おい墨太郎っ！何やってんだよお前馬鹿か！？」

「鬼舞辻無惨」

「貴様、見ないうちに気色悪くなったな」

「どっちにしろ殺されるんだし、もう足掻くのはやめれば？」

「なぁ、答えろよ」

「なぁ」

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こんにちは〜！作者の零堂Juneです。

まず！ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

ついに墨ちゃん、ガチギレしましたね。

この時、いつもどおり簪は付けています。学ランです。