kz 短編集

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7番の部屋？に入って席に座る。




私の左隣は小塚君、右隣は黒木君。その隣が翼。
後ろは若武と上杉君と忍。




「なんで俺がお前の隣なんだよ…」
「なにおっ！俺様の隣なんだぞ、もっと喜べ！」
「喜べるわけないじゃんか。」
「俺もお前の隣は嫌だよ！あーあ、アーヤの隣が良かった。」


映画館なのに言い合いを始める上杉君と若武。

で、隣に座っている忍はまったく興味なし。
呑気にポップコーンを食べている。



まったく、もう！


「おい、ここは映画館だ。子供みたいなことはやめるんだ。」

黒木君が止めに入り、ようやく言い合いをやめた。


さすが、黒木君。大人よね。









小塚君と話しながらポップコーンを食べていると、ブザーがなった。



あっ！始まる。









＊









映画が終わる頃、私の顔は涙でびしょ濡れ。




明るくなった瞬間、私は顔を隠したんだ。

恥ずかしい…



「アーヤ、大丈夫？」

小塚君に言われ顔を横に振る。



すると横から腕が伸びてきて、私はスッポリと包まれたんだ。

「ほら、アーヤ。今のうちに。」

声で翼だと判断し、お礼を言ってハンカチで顔を拭く。



鼻、赤くなってないかな…






「翼、もう大丈夫だよ。ありがと。」

そう言うと腕が離れた。


明るい……







「み、美門ー！今のはわざとだろ！！」

なぜか怒っている若武。


なんで？



「そこまでする必要なかったと思うけど。」

黒木君は笑っていたけど、目は全く笑ってなかったんだ。


こ、怖いよ！黒木君！




「ほら、行くぞ。何してるんだ。」

忍の一言でみんなと動き出す。




ほっ。良かった。

忍に感謝だね。









．









そして、映画館の隣にあったショッピングモールに行って、椅子に座る。





「あー、感動したよね！」

私が言うと、みんなの反応はバラバラ。



「まぁ、面白かったよな。」

そう言う若武に頷く 黒木君と翼と忍。


確かに面白いけど、感動でしょ！あの映画は。



「実際は絶対ないけどな。」

上杉君の一言に小塚君が言う。


「映画だから良いんだよ。映画だって分かってるから感動できるんだ。」


そうだよ、上杉君！





．




それから少し映画について話し、ショッピングモールを周ることにしたんだ。



しばらく歩いていると…






「あっ。」







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