薄桜鬼〜桜と俺と新選組〜

大丈夫だから・・・ほっといて・・。 ページ40

ガキィィン！！

何度も何度も刀がぶつかる。
と、その時男の刀が手から離れた。
でも、その刀が隊士の方へとんでくる。

貴女「！！ヤバイ！！」

俺はとっさに隊士を守った。

トシ「・・！！
A大丈夫か！？」

貴女「・・っつぅ。
あ・・あぁなんとか。」

刀は俺の腕を掠り、橋に突き刺さった。
と、その刀をつかんだもう一人の男がいる。

？？「そこまでです、風間。」

風間「天霧か・・」

天霧「薩摩に組する我らが新選組と戦う必要がないのは承知のはず。」

風間「・・ふん。」

風間は雨霧と呼ばれた男に近寄った。
その時、風間は俺を見た。

風間「貴様、やはり・・。」

なにか呟き消えていった。
二人の姿が見えなくなるとトシが近寄った。

トシ「大丈夫か・・？
みせてみろ、手当てぐらいはしてやる。」

トシは俺の腕に触れた。

貴女「・・！！
い・・いい、自分でやるから！！」

俺はトシの手をはらった。

トシ「何言ってる、片手じゃやりにくいだろ。」

再び腕をとった。

貴女「だ・・大丈夫だから！！」

トシ「・・・お前いいかげんに・・。」

貴女「ホントに大丈夫・・。
大丈夫だから・・・ほっといて・・。」

トシ「・・・？
・・そんにな言うんじゃしょうがねぇ。
だが、なんかあったら呼べよ。」

貴女「・・・うん」

トシはしばらく俺のそばを離れた。
その間の俺はもう治っている腕に包帯を巻いた。
そして再び天王山に向かった。

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