期限付きで家事代行いたします。【櫻井孝宏】

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Sside


櫻「……………。」


中「………え、何をそんな悩んでるのか聞いた方がいいですか？」




本日2件目の現場が一緒の中村悠一が面倒くさそうにしながら、ずっと見ていた台本から顔を上げた。
嫌そうな顔で聞くな。





櫻「……今日結構ハードな日なんだけど、そんな日に限って最後の現場の台本忘れた」


中「うわっ最悪じゃないっすか」


櫻「でもうちに来てるお手伝いさんに連絡して持って来てもらうことになった」


中「なんだ、よかったじゃないですか」


櫻「………それで悩んでんだよ〜、」


中「え、クソ仕事出来ないとか？」


櫻「いや。めっちゃ出来る。言われた仕事以上のことしてくれるしご飯も美味しい。」




何が不満なんだ、と顔に書いてるように眉を顰める中村に、少しずつ説明することにした。
俺も色々と整理したいしな、





櫻「ずっと来てくれてた山田さんの話したっけ？」


中「あぁ、70代のスーパーおばあちゃん」


櫻「そう、凄く良くしてくれて勝手もわかってるからずっとお願いしてたんだけど、ちょっと事故にあったらしくて」


中「えっ」


櫻「いや事故はたいしたことなかったみたいだけど、歳だけに怪我が長引きそうらしくて、それで今代わりに来てくれてる子が、今日お願いしてる子なんだけどさ」


中「………めちゃくちゃ可愛い、とか？」


櫻「……………」


中「当たってるんかーーい」


櫻「可愛いと綺麗足して割った感じだな……」


中「プラスされてるし」


櫻「今年28歳で若いんだけどさ、今時の子にないくらい礼儀正しいのよ。初めてウチ来た時、インターホン切れてるのにこっちにお礼してたんだよ？そんな子いる？」


中「まあ…多くはないかもしれないけど……」


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