屋敷神と土地神さま【文スト/双黒】 (ページ3)

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ちょっと書き方を変えて、視点無しで行かせて頂きます。

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はふはふと出来たてのグラタンを口に放り込めば、くどすぎない生クリーム、塩コショウが
聞いており、とろーりと美味しそうにとけたチーズ、野菜たちが絡み合い相性抜群である。
中原はがつがつと美味しそうに食べているAを片手で頬杖をついており口元はゆるゆると
緩んでいる。

「…中也、キモい」

にこにこと嬉しそうに見守っていた中也を見て太宰はずばっと引くような目で言うと、
中原は、はぁッ！？と声を荒げ今にも殴り掛かりそうな勢いである。

「なら手前は食うな！没収だ！」

太宰の手中にあった茶碗と無理やり奪い取った。太宰は私のご飯ーーと取り返そうと精を出す。
中原の方が身長は低いのだが、持ち前の運動神経で太宰の手をひらりひらりと交わしていく。

「…ご馳走様でした」

コトンと音を立て、机に置かれた茶碗の中を見ると白米は一粒もなく完食であった。

「旨かったか？」

中原は茶碗をいそいそと回収してキッチンへと持っていく。

「蛞蝓のくせに料理は一級品だよね。美味しかったよ」
「手前にゃ聞いてねェわ！」

すぐさま始まった口喧嘩にAはポツンと目を丸くして見つめた。

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《設定》

・杉野A

一般女性。
得意科目は国語。
仕事は弁護士。

・太宰治

Aが家を建てる前からいた土地神様。
後からやってきた中原がなんか気に喰わないがなんだかんだ言って認めている。
中原とよく喧嘩をしては怪我をしている。

・中原中也

Aが家を建てたときに宿った屋敷神様。
いつも己を煽ってくる太宰が気に喰わないがお互いになんだかんだ言って認めている。
太宰に煽られよく喧嘩している。