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7話 僕の過去 ページ7
「あぁぁ、ウザいお前なんて早く死ねば…!」
「あんたなんて居るから、私達は苦しいのよ…!!」
殴られる
蹴られる
多分今殴られているのは僕だ
だって手足がひどく痛むから
でもどうでもいい
興味がない
傷つく自分も両親も、興味がない
林道を走り抜け、僕は神社に向かう
「あっ、来た!」
嬉しそうにこちらを見るあの子がいる
「また、殴られたの?」
僕のアザのできた腕にそっと触れながら聞いてくる
「うん、でも平気だよ」
「そっか!」
「君こそ、平気?」
彼女の身体にもたくさんの切り傷や、アザがある
「平気!」
彼女はやんわりと笑う
いつもみたいに話し合っていた
お互い愚痴をこぼしたり、笑いあったり
僕たちにとって唯一の安心できる場所
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作者名:アリス | 作成日時:2021年7月25日 0時