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6話 ページ6
「本当に、死にたい？」
「…うん」
彼女に確認をとった
彼女の罪は僕の責任でもある
なら、彼女の罪は僕が代わりに負う
「…ここでいい？」
「うん、いいよ」
彼女は僕の手をそっと持ち、自分の首に添えさせた
「強く、強く締めて。最後に君を感じたい」
彼女の願いを聞き、僕は手に力を込める
「これでいい？気持ちいい？」
彼女は涙を流しながら、満面の笑みを見せてくれた
涙が僕の手にまで伝った
「…あっ、ぐっ…はっ…」
彼女の口から喘ぎ声が漏れる
幼かった頃のように高い声
最後にかすれた声で
「さよなら、ありがと」
と囁いて、彼女の身体から力が抜けた
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作者名：アリス | 作成日時：2021年7月25日 0時
