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3話 ページ3

「そっか…」
僕はそう返すことしかできない

「…引いた?」
と彼女は不安げに聞いてきた

僕はまさか、と否定する

少し人と価値観が違うことは自覚している

彼女が人を殺したとしても、僕は彼女が好きだと断言できる

むしろ虚ろげな彼女の雰囲気を美しく愛おしいと感じるくらいには


彼女は安心したような笑みを浮かべる

「まだ、終わってないの。手伝ってくれる?」
彼女は笑顔で僕を共犯にしようとする

いや、そのことに気づいていないのかも知れない

彼女も、そして僕も相変わらずだ
「いいよ」なんて肯定してしまう

僕は彼女につれられ神社の奥の林に向かった

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作者名:アリス | 作成日時:2021年7月25日 0時

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