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14 笑顔の裏 ページ14

虹村side


「.....というわけだ」


神妙な面持ちで俺は語り切った


「…ってどういうわけだよ!!」


「わめくな青峰」


わめく青峰とたしなめる…というよりキレた緑間


「必要な情報は話したと思うがな」


まぁ、多くは語っていない


俺も結城に直接話されたわけじゃないし、これ以上は想像になってしまう


納得してない青峰は置いといて…


「あとは本人から聞けー

んで、赤司」


はい、という返事をした赤司の目を見て確信する


「とりあえず捜索頼んだ」


こいつに任せとけば、大丈夫だろ


遠ざかる背を見送った


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NO side


帝光中学校のとある階段で、一人の少女が膝を抱えていた


『はぁ…やらかした』


その頬に涙はないが、かれこれ似たような言葉、ため息を繰り返している


いい加減切り替えなきゃ、と言うようにパチンと頬を叩く


彼女が顔を上げると、


赤い髪の後輩がいた


『ふぁ?!あ、赤司くんいたの?!』


「ついさっきですけど」


『...虹村に連れ戻す様言われたんだね、ごめん』


奇声をあげても気にしない様子で見続ける後輩に居心地が悪そうに目を逸らした


「...探せとしか言われてません


結城さん、」


名前を呼んで黙ってしまった


『.......何?』


なかなか話さないので、逸らした目を後輩に戻す


彼の目は彼女を射抜くように見ていた





「結城さんはオレを、


誰かと重ねてますよね」

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とみっちゃん(プロフ) - なぱたさん» ありがとうございます(感動) (2019年7月27日 0時) (レス) id: 207ae5c547 (このIDを非表示/違反報告)
なぱた - 好きです(切実) (2019年7月25日 20時) (レス) id: 94a2213700 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみっちゃん | 作成日時:2019年2月18日 23時

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