第三十四話 謝罪の告白 ページ35
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ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ)「入ります」
コンコンと静かにノック音が聞こえたと思うと、重々しい表情でシンドバッド王が医務室へ入ってきた。
あ)「どうしました？そんなに怖い顔して」
ベットに座って本を読んでいた私。怪我したのは腕だけなのに、なぜか数日は医務室で寝ていろと言われている。
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ)「この度は本当に申し訳ない。留学を引き受けた身でありながら」
あ)「やめてください！」
ベットまで来てそうそう頭を下げるシンドバッド王。急いでベットから降りようとすると「そのまま」と制せられる。
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ)「煌帝国にはそれなりのお詫びをしないといけないと思っている」
あ)「その必要ありません。私が紅覇様を守るのは当たり前ですから」
ここで引き寄せた椅子に座るシンドバッド王。真剣な表情はそのまま、大きな手が私の手を包んだ。
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ)「そこで、これは煌帝国ではなく君へのお詫びのつもりなんだが」
あ)「？」
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ)「私と結婚してほしい」
あ)「はい！？」
驚いて手を引こうとすると、一層強く包み込まれる。そんなに真剣な表情で見つめられると、どうしても顔が火照った。
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ)「私が言うのもなんだが、悪い話ではないと思う。幸せを誓うとまでは言えない。だが、私はこの国をかけて君を守ってみせる。…私は、君にはもうそんな傷を負わせない」
苦しそうに眉を寄せた。『どうして貴方が？』そんなことを聞くのは野暮な気がした。
私の言葉には必ず、紅覇様という存在が付いて回るから。
『…紅覇様じゃなくて、どうして貴方が？』
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こんなに失礼な女はいないんですよ、シンドバッド王。
あ)「…ごめんさい、お受けできません。私を思ってというのなら尚更です」
ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ)「待って。返事はすぐにとは言わない。もう少しよく考えてみてくれないか。君と君の主人と、国のために」
あ)「え？」
最後にシンドバッド王が言ったことはよくわからなかった。「ではまた」と１回微笑むシンドバッド王。
強い意志と貫禄をまとって正答を示すようなその背中を、私は無言で見送った。
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白鈴(プロフ) - マギ大好きさん» めっちゃ笑ったwエンジェル紅覇わかる、ベッドに舞い降りてきてほしいですね← コメントありがとうございます！ (2015年5月12日 19時) (
レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
マギ大好き - 紅覇ぁぁぁぁぁぁ/// 可愛い(`・ω|・´)♭ myエンジェルベッドで楽しい宴を(鼻血) (2015年4月29日 21時) (レス) id: eb40757d9c (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - ソフィーナさん» ありがとうございます！嬉しいです（≧∇≦）可愛いだけじゃなくかっこいい紅覇もアリですよね！更新頑張ります！！ (2014年12月31日 16時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
ソフィーナ(プロフ) - とっても楽しいです！更新頑張ってください(o^−^o)紅覇がとってもカッコいいです！！！これからも、応援します！！！！！ (2014年12月27日 22時) (レス) id: cdbf2fabbf (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 彩香♪さん» ありがとうございます！！鼻血気をつけて下さいw 更新遅くてすみません(>_<)応援とても励みになります！これからも出来るかぎり全力で頑張ります！！ (2014年12月13日 20時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鈴 | 作成日時：2014年4月19日 19時
