第二十三話 邪魔者 ページ23
そのあと宴が終了し、自室へ戻る者もいれば会場でそのまま寝てしまっている者も。
あ)「__ここですね!シンドバッド王が用意してくださった紅覇様のお部屋は」
紅覇)「お〜結構広い部屋を用意してくれたんだね」
まだ少しフラフラな紅覇様をお部屋まで案内。
あ)「それでは就寝の準備をして、早くお眠りになってください」
紅覇)「うん!」
ベットに腰掛けた紅覇様に寝間着を持っていく。就寝の準備をするのも従者の仕事。
紅覇)「ありがと〜A」
あ)「はい^^私はジャーファルさんに明日の予定など聞いてきます。また戻って来ますので、それまでお着替えを」
そう言って部屋の外へ向かおうと思った時、紅覇様の手が私の腕をぱしっと掴んだ。
あ)「へ?」
気づけば背中に柔らかいベットの感触。目の前にはニコッと微笑む紅覇様と天井。顔の両隣りに肘をつくように置かれた紅覇様の腕。
紅覇)「ね〜A」
あ)「は、はい」
紅覇)「僕ちょっと酔っちゃった〜」
そういって紅覇様は私の顔のすぐ横に自分の顔を埋めた。紅覇様の髪が頬に触れる。
あ)「大丈夫ですか?」
紅覇)「Aが一緒に寝てくれるんだったら大丈夫かも〜」
あ)「それはダメです紅覇様///」
クスクスと楽しそうな紅覇様の笑い声が耳元で聞こえる。酔ってるんですか…?
紅覇)「ねぇA。なんであの時、戻ってくるの少し遅かったの?」
あ)「あの時?」
うん、と頷く紅覇様。たぶんお水を取りに行ったときのことかな。
あ)「あの時は途中でシンドバッド王と会ったんです!挨拶がてら少しお話しをしていたので遅くなってしまいました」
紅覇)「シンドバッド…」
そう呟いて黙ってしまった紅覇様。
あ)「紅覇様?」
紅覇)「やっぱり何処へ行っても邪魔は入るものだね」
あ)「え?」
聞き返すと『なんでもないよ!』と顔を上げ、私を笑顔で見つめる紅覇様。
紅覇)「そんなことより、今日のAとっても可愛いかったな〜!ああいう服、いっぱい買って帰ろっか?^^」
あ)「いいえ!いつもあれは恥ずかしくてとても無理です///」
紅覇)「え〜残念だなあ。まあAはいつも可愛いけどね」
紅覇様は楽しそうに無邪気に笑う。というか、この体制をどうにか…。
紅覇)「A〜。僕ちょっとホームシックかも…」
そういって、紅覇様はこてんっと顔を傾けた。
紅覇)「ねえ、やっぱり一緒に寝よ」
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白鈴(プロフ) - マギ大好きさん» めっちゃ笑ったwエンジェル紅覇わかる、ベッドに舞い降りてきてほしいですね← コメントありがとうございます! (2015年5月12日 19時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
マギ大好き - 紅覇ぁぁぁぁぁぁ/// 可愛い(`・ω|・´)♭ myエンジェルベッドで楽しい宴を(鼻血) (2015年4月29日 21時) (レス) id: eb40757d9c (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - ソフィーナさん» ありがとうございます!嬉しいです(≧∇≦)可愛いだけじゃなくかっこいい紅覇もアリですよね!更新頑張ります!! (2014年12月31日 16時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
ソフィーナ(プロフ) - とっても楽しいです!更新頑張ってください(o^−^o)紅覇がとってもカッコいいです!!!これからも、応援します!!!!! (2014年12月27日 22時) (レス) id: cdbf2fabbf (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 彩香♪さん» ありがとうございます!!鼻血気をつけて下さいw 更新遅くてすみません(>_<)応援とても励みになります!これからも出来るかぎり全力で頑張ります!! (2014年12月13日 20時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白鈴 | 作成日時:2014年4月19日 19時