第一話 紅覇様 ページ3
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どうもこんにちは。私は紅覇様の従者をしているAです。
従者と言ったらなんだか聞こえがいいけど、実際私はそんなに大した者ではありません。
紅覇様からしてみたら、私なんてきっと『あっなんか見たことある人だ』みたいな感じだと思う。いやそれどころか、通行人Bぐらいにしか見られてないかも…?
「あっ!おはよー^^」
だから、こうやって素敵な笑顔であいさつしてくれたと思っても、実際は私の後ろにいる人に話しかけてたりするん
「ねー?おはようってば!”A”」
「え!?あっ、おはようございます…!!」
うそ!紅覇様が私にあいさつ!?
「あははっどうしたの?ぼーっとしてたの?」
「いえ、てっきり私の後ろにいる人にあいさつしているのかと…」
「えー?相変わらずAはおっちょこちょいだなぁ^^よく見てみなよ、Aの後ろ誰もいないしぃ」
「確かにそうでした…」
「それに僕毎日Aにあいさつしてるでしょ?そろそろ慣れてよねー」
「も…申し訳ごさいません」
「いいんだよ^^それより僕の部屋に来て!一緒に遊ぼ」
「はい!」
紅覇様が私の手を取って嬉しそうに部屋まで先導してくれる。
こんな風にフレンドリーに接してくれる紅覇様は本当に素敵。これも全部、紅覇様が優しいからしてもらえること。
根本的に紅覇様は優しいんだ。もともと私がここにいるのも、紅覇様の優しさのおかげ。
2年前、迷子になっているところを紅覇様に助けてもらい、そのとき私が一人で暮らしていると知った紅覇様が「一緒に住もうよ」と手を差し伸べてくれた。
親が死んだばかりで、不安に押しつぶされそうになっていた私を紅覇様がその一言で救ってくれたのだ。
つまり紅覇様からしてみたら私なんて、迷子の猫を拾ってそのまま飼っているといった感じだろう…。
だから私が紅覇様に恋をすることは自然でも、紅覇様が私を好きになることは、、これから先きっとない。
だから私は今日も、叶うことのないこの気持ちをそっと胸の中に隠すんだ。
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白鈴(プロフ) - マギ大好きさん» めっちゃ笑ったwエンジェル紅覇わかる、ベッドに舞い降りてきてほしいですね← コメントありがとうございます! (2015年5月12日 19時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
マギ大好き - 紅覇ぁぁぁぁぁぁ/// 可愛い(`・ω|・´)♭ myエンジェルベッドで楽しい宴を(鼻血) (2015年4月29日 21時) (レス) id: eb40757d9c (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - ソフィーナさん» ありがとうございます!嬉しいです(≧∇≦)可愛いだけじゃなくかっこいい紅覇もアリですよね!更新頑張ります!! (2014年12月31日 16時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
ソフィーナ(プロフ) - とっても楽しいです!更新頑張ってください(o^−^o)紅覇がとってもカッコいいです!!!これからも、応援します!!!!! (2014年12月27日 22時) (レス) id: cdbf2fabbf (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 彩香♪さん» ありがとうございます!!鼻血気をつけて下さいw 更新遅くてすみません(>_<)応援とても励みになります!これからも出来るかぎり全力で頑張ります!! (2014年12月13日 20時) (レス) id: 15310db6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白鈴 | 作成日時:2014年4月19日 19時