＊必殺技 ページ24
仕方ない。
「うおらっ！！」
「ぐっ……！？」
相手の手の力が緩む。しかし私の手は緩まない。
私は沖田総悟の首の動脈を、思いっきり絞めたのである。死なれたら困るので、動脈以外はできるだけ力を加えない。力加減が難しいが、頸動脈は比較的見つけやすいから、何とかなりそうだ。
こんな時のために用意しておいた技が、こうも役立つとは！
少々手荒だが、正当防衛だ！
首を絞めつける手を、沖田総悟が止めさせようと握りしめてくる。
いくら強い人でも、さすがにここを絞められたらキツイだろう。酸素が回らなくなってくるから。
力が少しずつ弱くなってきている。いや、油断はできない。
でも、まあ、苦しそうだし、離してあげようか。
我ながら医師としてヤバい行動をしてしまったと、自分で自分にひいているが、それも仕方のないことである。
首から手を離し、自分自身も立ち上がって、沖田総悟から距離を取った。
ゴホゴホと咳きこむ相手が、なんだか可哀そうに思えてきてしまった。申し訳ないような……。いやいや、これは正当防衛だから、そんなこと思わなくていいんだ。……でもなあ……。
「A……随分とやってくれんじゃねェか」
畳に座ったまま、私を見上げる。
ここは心を鬼にして。
「ふんっ、あなたが悪いんです。強引にしようとするから。それに、こういうのは合意の上でやるべきです。それに、私はあなたとしたくありません。他の女性とやってください」
言ってやったぞと胸を張る。
「合意、ねェ……」
じゃァ、と立ち上がって私の前まで歩いてくる。しかもニヤニヤ顔で。
ふ、復活が早すぎる！
こんなことになるのは予想できたはずなのに。沖田総悟は一番強い人だから、こんなのすぐに立ち直れる。ああ、気絶するまでやっておけばよかった。このままじゃ襲われるのでは？
「な、何をするつもりですかっ」
私は後ずさりをする。墓穴を掘っていることは知らずに。
壁に背中が触れる。そこでやっと、彼が今からしようとしていることに気が付いた。
そう、二度目の壁ドンだ。
彼は、私の頭の横に手をつく。
「お前の合意が必要ってこたァ、俺がお前を惚れさせたら、合意してくれるってことかィ」
「まあ、そういうことなんじゃないですかね。一般的には」
相手の目を見ないようにそっぽを向き、適当に返事をする。目さえ見なければ照れることはない。
というか、もう慣れた。
「よし、じゃァ、一年以内にAを落とす。絶対にな」
ニヤリと笑う。
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白桃餅子 - マリーナさん» こちらこそ初めまして！ ですよね、沖田くんかっこかわいいですよね！ ゆ、夢主と一緒ですって！？ おめでとうございます！！（？）いいなあ……一緒だなんて……！ あ、返信遅くなって申し訳ありませんでした。 (2018年8月12日 19時) (
レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
マリーナ - はじめまして！沖田くんがかっこいいし、かわいい！しかも夢主ちゃんと誕生日、血液型が一緒！ (2018年7月15日 14時) (レス) id: 05439fd47e (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - Sakurairoさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 確かに沖田くん可愛いですよね。書きながら悶えてます(笑)応援もありがとうございます！ テスト頑張ってきます……！ (2018年5月6日 14時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
Sakurairo(プロフ) - 面白いです！！沖田君の１つ１つの行動が可愛くて！ 更新待ってます！テスト勉強頑張ってくださいね！！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: 5935e5da26 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - 林檎はいつまでも……さん» いつもありがとう！ ドキドキしてくれたら本望ぜよ。 (2018年5月4日 12時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃餅子 | 作成日時：2018年1月14日 17時
