＊メタいわ ページ25
「せいぜい頑張ってくださいね。私は絶対あなたには落ちません。どうせなら吉〇亮さんに落ちたいです」
「やめとけ、メタいわ」
でも、と続ける。
「実写版の人に落ちれるってこたァ、俺にも可能性はあるってことだな」
「そんな可能性はゼロですよ。あなたは嫌です。落ちたくない」
絶対無理、絶対嫌、何があっても嫌。
言っとくけど、フリじゃないから。
押すなよ！ 絶対押すなよ！ は押せってことだっていうのは確かにある。けれども、こんな人に惚れて、恋人になるというのは生理的にちょっと来るものがある。
「ほんとに嫌ですからね」と、嫌悪感むき出しにしてみるも、やはり彼には効かない。
「可愛くねェな」
「あなたに可愛いとか思われたくないです」
思われたら負けだと思う。
『可愛いと思う』のは気のせいだ。気のせい。
「さっきまですげェ可愛かったのに。ほっぺた真っ赤で、ちょっと怯えた感じの目で。Ｓ心に火が点きそう」
赤い瞳が細くなり、口角も上がる。
「離れてくれません？ 暑いんですけど」
正直、暑いのではなく、気持ち悪い、である。
すると、チッと舌打ちされる。
「仕方ねェな」
ようやく離れてくれるのか。長かったなあ。
やっと解放される……。
ため息をついて目をつぶったその時。
頬に温かい何かが触れ、ちゅ、と可愛らしい音が鳴った。
「え……？」
目を見開く。
「今回はこれで我慢してやらァ」
したり顔。これで何をしたのか、容易に想像できた。
この人、頬にキスしやがった。
油断していた。もう離れてくれるから大丈夫だって、思ってた……。
え、待って、頰に？ 唇が？ 男の人に？
数秒おいて、私は叫ぶ。
「いやぁぁぁ！！」
マジふざけんな。と叫んでやりたい。
どういうこと？なんなの？
「うるせェな、ちゅーしてやっただけじゃねェかよ」
ちゅー？だと？
「でもよ、外国の挨拶ってこんな感じなんだろィ？」
「どう考えても今のは挨拶じゃないし、それ以前に何なんですかこれは」
なんて言っても彼には効かない。
「Aの肌綺麗だよなァ」
私の手の甲、頰を触ってくる。
今すぐやめていただきたい。
ほんとになんなのこの人、私どうしたらいいの？てかなによこの状況は。
局長に相談……人が良すぎて多分ダメだ。
副長に……あー、だめだ、きっと戦争が起きる。
藤野さんなら、いける？ かもしれない……。
数秒ほど、そんなことを頭に駆け巡らせた。
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白桃餅子 - マリーナさん» こちらこそ初めまして！ ですよね、沖田くんかっこかわいいですよね！ ゆ、夢主と一緒ですって！？ おめでとうございます！！（？）いいなあ……一緒だなんて……！ あ、返信遅くなって申し訳ありませんでした。 (2018年8月12日 19時) (
レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
マリーナ - はじめまして！沖田くんがかっこいいし、かわいい！しかも夢主ちゃんと誕生日、血液型が一緒！ (2018年7月15日 14時) (レス) id: 05439fd47e (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - Sakurairoさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 確かに沖田くん可愛いですよね。書きながら悶えてます(笑)応援もありがとうございます！ テスト頑張ってきます……！ (2018年5月6日 14時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
Sakurairo(プロフ) - 面白いです！！沖田君の１つ１つの行動が可愛くて！ 更新待ってます！テスト勉強頑張ってくださいね！！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: 5935e5da26 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - 林檎はいつまでも……さん» いつもありがとう！ ドキドキしてくれたら本望ぜよ。 (2018年5月4日 12時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃餅子 | 作成日時：2018年1月14日 17時
