第113話 悪夢の花園20 蝶の空間、花 ページ17
エーミール「ねぇユウキくん、誠の恋をするものは、みな一目で恋をするんですよ」
ユウキ「今してるのが...誠の恋だと」
エーミール「えぇ、そうです...一目惚れですからね」
ユウキ「ふふ、それは嬉しいです」
エーミール「血まみれな私どもですが、どうかよろしくお願いしますね」
ユウキ「今からもう一人分血を浴びる俺でよければ」
そう言ったとき
「私の血だけで済むといいな」
突如、耳に響いた声に反応し後ろを振り向く
だけどそこには、誰も居るはずがなく
エーミール「どうしました?ユウキくん」
ユウキ「いえ...あ!ほら向こうに皆います、行きましょう!」
俺は誤魔化すようにそう言って彼の手を引いていく
ゾム「おっ!エミさんやん!」
グルッペン「よかったよかった、もうちょいで現実に戻れるな」
トントン「やっと殴りに行けますねぇ?」
オスマン「めう〜」
ひとらん(三強の笑顔がさっきから怖いんだよな)
エーミール「まったく、皆さん怖いですよ...」
笑いながらエミさんは花に触れる
花はまた、手に模様となって浮かぶ
エーミール「さぁ、これで次に進めるんですね?」
鬱「せやで、ほら向こう」
ロボロ「行くで行くで!」
光が差し始めた方に皆で進み始めたとき
グルッペン「ん?どうした兄さん」
兄さんが足を止めた
兄さん「いや...あのさ、見えないんだよね?一人だけ」
エーミール「見えない、とは?」
兄さん「うっすらだけど、繋がってる空間は覗ける、けど...残りの皆の中でシャオロンだけ...空間が覗けない」
鬱「シャオチャン、が...手遅れとか、そんなん言わんでや?」
ユウキ「鬱先生、大丈夫です、繋がってるのは繋がってるんですよね?なら、手遅れじゃない」
俺が助けるんだ、助けなきゃいけないんだ
、と少し思いつつ
俺は光に足を進めた
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作者名:夜月ルナ | 作成日時:2020年1月23日 9時