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第四十六話 ページ2

伏黒視点


任務の後、五条先生からカナメの事を問われた。宿儺が関係しているとは···。

···前前世の事が関係しているのだろうか。“前前世の記憶もある”と、聞いたことはあるが、

カナメがどんな人生を送っていたかは知らない。

そう考えていると、カナメの部屋の前についていた。

コンコン

「···入るぞ」

部屋に入ると、カナメは寝ていた。

『···スー···スー』

カナメの頭を撫で···、

「···後で、話を聞くからな」

そう言って、俺は部屋を出ていった。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

胡蝶視点


目が覚めると、何とも不気味な空間にいた。

『ここは···』

「“気が付いたか、小娘”」

宿儺は骨が積み重なっている山に座り、私を見下ろしていた。

······殺意はないですね。

『ここはどこですか?』

「“ここは俺の生得領域だ”」

『何故、私をここに?』

「“何、少し聞きたいことがあってな”」

『はい?』

すると、宿儺は山から降りてきて、私の目の前に来た。

「“小娘、オマエは前世の記憶があると言ったな”」

『はい。ありますが···』

「“ならば、前前世の記憶はあるのか?”」


宿儺視点


「“ならば、前前世の記憶はあるのか?”」

そう聞くと、小娘は目を開いて驚いていた。だが、苦い顔をしていた。

······やはり···。

『···はい、あります···』

「“そうか···。話はこれだけだ、戻ってよいぞ”」

俺がそう言うと、小娘は何も言わず、俯いていなくなった。

俺は目を瞑る。



あの日々___


《そうじゃないです。これはこうですよ》


あの喋り方___


《そうですか。では、こうしましょう!》


あの言葉___


《これなら、寂しくないですよ》


あの約束___


《守ってくださいね···約束ですよ》


あの最期___


《私を···!一人にしないで!“__”!》


全て覚えているぞ___









カナメ

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氷蝶雪(プロフ) - ちょこ様!コメントありがとうございます!今は色々あって更新できない状態ですけど頑張ります! (2021年5月17日 5時) (レス) id: 57ac81cb5f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - うわぁぁぁめっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2021年5月17日 1時) (レス) id: 719e5dac86 (このIDを非表示/違反報告)
氷蝶雪(プロフ) - kazukitoge1076様!こんな作品を好きになってくださって、ありがとうございます!頑張ります!良かったら氷華の望みも見て貰えると嬉しいです! (2021年1月30日 21時) (レス) id: 57ac81cb5f (このIDを非表示/違反報告)
kazukitoge1706(プロフ) - この作品大好きになりました!氷蝶椿さん、頑張ってください。応援しています!!!! (2021年1月25日 19時) (レス) id: e10d9dfeb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷蝶椿 | 作成日時:2021年1月14日 20時

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