4 ページ5
「済まない、驚かせてしまったかな？」
「いえ、此方こそ気づかなくてすみません。藍染副隊長」
「いいよ、あの奮闘ぶりでは無理もない」
確かにこの人は笑っている。穏やかに、優しく。決して悪い印象じゃないはずなのに、不思議と苦手だと思った。霊力のせいだろうか？でも平子隊長はそうじゃなかった。
「と言うか、どうして私の名前を...？」
「新入隊員全員覚えているよ、と言いたい所だけど先程名簿を見たんだ」
そう言って彼は苦笑いする。そりゃあ何百人もいる隊員を覚えるのは、まして新しく入って来た人を覚えるのはそう簡単じゃないだろう。
「それは仕方ない事だと思います。新入隊員だっていっぱい居ますし。私は決して強い方ではので」
「否、君は充分強いよ。僕が名簿を見直そうと思うくらいにはね」
びっくりした。まさかそんな事言われると思わなかったから。単純な喜びと驚き。いい人なんだろうという信頼感とよく分からない違和感、恐怖感が同居している。
「副隊長にそう言っていただけて光栄です。でも私はまだまだですよ」
「君は謙虚だね」
「ありがとうございます...でも弱いのは事実ですから」
だんだん視界がぼやけ始めた。そうだ、あまりの霊力不足は空腹を超えて意識が飛ぶんだった。暫くそんな事なかったから忘れてたなぁ。咄嗟にしゃがむ事さえ出来なくて倒れる私を藍染副隊長が支えたのを確認する間もなく私の意識は飛んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 216人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Night(プロフ) - 初めまして!この小説の藍染様ほんとにかっこいいんです!更新が楽しみでしょうがないです。原作の藍染様!っていうのがほんとに…（語彙力）続き楽しみにしてます！頑張ってください! (2020年3月20日 23時) (
レス) id: a001c22ffc (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - こんばんは！初コメ失礼します。私自身BLEACHの藍染様市丸ギンがすごく好きなので、藍染様との原作沿いの中の恋物語は最高です！！！続きとても楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: 6e1ee19266 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉 - 初コメget!!続き楽しみに待ってまーす!藍染様良いですよね、こちらの作品の藍染様は全然キャラ崩壊してないし話も面白いので一気に読んじゃいました!素晴らしい藍染様をありがとうございます! (2019年5月11日 2時) (レス) id: 29a9ad1ad1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蝶々 | 作成日時：2019年4月1日 22時
