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いつもより広い部屋。自分が寝ていたのは布団ではなく寝台。一瞬ここが何処だか分からなかった。けれど、身体中の痛みではっきりと思い出す。ここは虚夜宮の私の部屋。やって来て早々、彼にめいっぱい抱かれたのだ。

「おはよう、A」

悠々とした笑みを浮かべた彼が寝台へ腰掛け、唇を落とす。それは酷く優しく、今までに経験した事がなかったので驚いたが嬉しかった。

「おはようございます」

「身体は大丈夫かい、なんなら浴室まで運ぼうか」

冗談交じりに彼はそんな事を言い、頬を撫でる。これは夢だろうか。...否、夢じゃない。確かに私は別れを告げてここまで来た。もう隠す必要も、何かを気にする必要もないのだ。それがなんとなく寂しくて喜ばしくて。

「ん、と...身体は平気なので、お風呂まではちゃんと行けます」

流石にお風呂まで運ばれるのは恥ずかしいのでそう答えると彼はふっと笑う。

「じゃあ、支度が出来たら来なさい。いいね?」

「はい...惣右介さん」

少し悩んで彼を名前で呼んだ。彼はもう藍染隊長じゃない。外でそう呼ぶのは気恥しいけれど私には他の妙案が浮かばなかったのだ。そんな心情を察してか否か、彼は一層笑みを深め退出する。

「...お風呂の場所聞き忘れちゃったな」

かくして、私の虚圏での生活は丁寧に畳まれた着物を引っ掛けて浴槽を探す事から始まったのだ。

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設定タグ:BLEACH , 藍染惣右介
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Night(プロフ) - 初めまして!この小説の藍染様ほんとにかっこいいんです!更新が楽しみでしょうがないです。原作の藍染様!っていうのがほんとに…(語彙力)続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年3月20日 23時) (レス) id: a001c22ffc (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - こんばんは!初コメ失礼します。私自身BLEACHの藍染様市丸ギンがすごく好きなので、藍染様との原作沿いの中の恋物語は最高です!!!続きとても楽しみです!更新頑張ってください! (2019年6月21日 20時) (レス) id: 6e1ee19266 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉 - 初コメget!!続き楽しみに待ってまーす!藍染様良いですよね、こちらの作品の藍染様は全然キャラ崩壊してないし話も面白いので一気に読んじゃいました!素晴らしい藍染様をありがとうございます! (2019年5月11日 2時) (レス) id: 29a9ad1ad1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝶々 | 作成日時:2019年4月1日 22時

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