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今日も。 ページ3

「気をつけ、礼」

『ありがとうございました』

それを合図に、みんなが動き出す。

きっとこれから部活なんだろうな。


なんて呑気に人間観察している私は、部活にはいっていない。


最初は合唱部にいた。
歌うことが大好きだから。

でも、他の部員との衝突をきっかけにやめてしまった。



それでも、今の生活には十分満足できているからいいけど。




…もう、帰ろ。








私には、ある病気がある。

色がわからないという病気だ。

これは生まれたときから。

こういう人は、私の他にも何人かいるらしい。


本当にいるなら、会ってみたいな…。



…おっと、話がそれた。


いつの間にか、私のまわりには人がいなくなった。

きっと、異常だからだろう。





だから私も、なるべく人とは関わらないようにしている。

だってそれが、みんなのためだもん。







私は俯きながら校門を出る。

昨日も今日も、きっと明日も。






私の生活は変わらない。

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作者名:小月 | 作者ホームページ:http://kobamomo  
作成日時:2014年5月12日 17時

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