決意 ページ6
『空亡の好きなように、させたくない…!』
爆発しそうな思いを抑え、それでも我慢できずに吐き出した言葉
私の体から微かに妖気が漏れているのが分かる
トウマ「A…」
その時
パァァァァァ!!
『っ!』
ミッチー「何だ!?」
服の下に隠してある水晶がとてつもない光を放ち始めた。今までとは明らかに違う、光が強すぎる
皆もあまりの眩しさに目を細めていた
『何これ…』
光に一番近い私はもうほとんど目を開けていられない
それでも何とか少しだけ目を開くと、服の中から水晶がひとりでに出てきて私の目の前でピタリと動きを止める
水晶から、何かを訴えているようにも感じられた
『……貴方にも、守りたいものがあったの?』
手を伸ばして水晶に軽く触れる
私の問いに答えるかのように、一瞬だけ光が強くなった気がした
──仲間を守れるなら、この命も惜しくない──
『仲間を…』
脳内に知らない声が流れてきた
その声は、私のような私じゃないような気がした
『仲間を守りたい、世界を救いたい…』
私は生まれ変わる前からそう思っていたんだろう
今も水晶からそんな思いが溢れてきている気がする
エンマは「答えはもう決まっている」と言っていた
私はその答えを見つけた
大切なものを守るために行動する、そのために今できることは…
『…貴方の思い、受け取ったわ』
両手で水晶を包み、そっと胸元に当てる
すると光が広がり、私やトウマ達を包み込んだ
トウマ「これは…?」
光が収まると皆の怪我が全て治っていた
私の足も、すっかり元通り
『これなら…戦える!』
胸に手を当てたまま立ち上がる
もう痛みは感じない。ちゃんと治ってる
トウマ「A…まさか…!」
『うん、私……』
『覚醒する』
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りんご(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2023年2月14日 17時) (レス) @page16 id: 672dedf817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kotorin♪ x他1人 | 作成日時:2020年6月20日 19時