アイドルとして？仲間として？《7》

迷わない ページ7

『皆を守れるなら、怖くない』

ﾄｳﾏ｢A…｣


振り向いてトウマの顔を見つめる
彼は不安そうな顔でこちらを見ていた


ﾄｳﾏ｢僕は反対だ！
ナツメが覚醒したなら、Aが覚醒する必要は無い！｣

『それでも覚醒するよ
私が、皆を守りたいから』


もう迷わない
生まれ変わる前の私のためにも、私は自分ができることをする


『カイラとエンマも言ってた
最後に決めるのは、誰でもない…私自身なの』


私がどうしたいか、それだけ
誰になんと言われようと、私は自分の思いを貫き通す


ﾄｳﾏ｢でも、そしたら君は！｣

『トウマ』


もう一度トウマの横にしゃがみ、彼を抱きしめた


『絶対に戻ってくるよ
……大切な人を、一人になんてしないから』

ﾄｳﾏ｢っ！｣


皆を守れるなら怖くない、そうは言ったけど
やっぱり少しは怖い
命がかかってるのだから、誰だって怖いだろう
でも、もうこの決意は揺らがない

皆を守るために、生まれ変わる前の真実を知るために


『…行ってくるよ』

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