アイドルとして？仲間として？《7》

戦いたい ページ5

改めて妖術でナツメ達の様子を見てみる
ボロボロの街を見てナツメはかなりショックを受けているようだ


ｱｷﾉﾘ｢何て力だ…｣

ﾅﾂﾒ｢街が…
空亡…あくまでも妾のいる世界を滅ぼすつもりか…
貴様の好きなようにはさせん！二度とな！｣


ナツメの妖力は怒りのパワーで底上げされている
でも、あまりに怒りすぎて冷静さに欠けているように見えた


空亡｢朱夏、私と共に…｣


空亡の名を叫びながら突っ込むナツメ
しかし、自身の体を刃のようにしてナツメに向けていた
今のナツメは冷静に考えることができなくなっている、このままじゃ！


ｹｰｽｹ｢姉ちゃん！！｣


しかし、その攻撃が朱夏に届くことは無かった


ﾅﾂﾒ｢っ…｣

酒呑｢姫の戦い故、余計な手出しはするまいと思っていたが…｣


『酒呑童子…』


酒呑童子が自らを犠牲にしてナツメを守ったのだ
ナツメには傷一つないが、酒呑童子は腹部を貫かれてしまった
酒呑童子は自らに突き刺さる空亡の一部を切り落とす


酒呑｢お前に一太刀でも喰らわせんことには、この俺の気がすまん！｣


あんな攻撃を受けたのだ、ダメージを負っていないはずない。だが酒呑童子は空亡への憎しみをパワーに、戦う気力を失ってはいなかった
けど…


『もう、嫌…』

ﾄｳﾏ｢A…？｣


さっきから、皆がどんどんダメージを負っていく
それを見てるだけの自分が嫌だ
何より、大切な皆が傷ついていくのが嫌だ


『空亡…どうしてこんなにたくさんのものを傷つけるの…？』


何も出来ない自分が悔しい
そして、全ての元凶である空亡が憎くてたまらない


『皆を守りたい…私も戦いたい……』


シンデレラガールズの四人も、こんな気持ちだったのだろうか
戦えない自分が悔しくて、力を求めたのだろうか


『空亡の好きなように、させたくない…！』

決意→←二人の世界

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