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ロンの言葉に、ぶわりと涙腺が熱くなった。
女子トイレでトロールに襲われた時から変わらずに、こんな状況にあっても、彼は私を友人と受け入れてくれていたのだ。
言葉ひとつでは到底表せない感情に揺さぶられる。
3人は私が泣き止むのを何も言わずに待って、それからハーマイオニーが遠慮がちに切り出した。
「あの後、あなたはスリザリンのテーブルに向かって焔の呪文を唱えた。すぐに気を失ったから、テーブルをちょっと焦がしただけで済んだけど…」
「僕たち、あー…ロンは特にだけど、突然のことに誰も動けなかった」
「誰がいちばんに君を抱き起こしたと思う？」
ハーマイオニーでも、ハリーでも、ロンでもない？
だとすると、もしかして、もしかしたりするのだろうか。
頬に自然と熱が集まるのを感じる。
「それって、セド…」
「マルフォイだよ！」
ロンはそう言うと、誰かを揶揄う時の双子そっくりに悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
マルフォイ、マルフォイってあの？
いや、何度反芻したところでマルフォイは”あの”マルフォイしかいないのだが。
空いた口が塞がらないとはこの事だ。よほど間抜けな表情をしていたのだろうか、ハリーが吹き出した。
「アイツ、見た事ないくらい動揺してたんだ。君以外見えてないって感じに。ハリーなんて突き飛ばされたんだぞ」
「抱き起こして、名前を呼んで、それから我に帰って大慌てだよ。顔中真っ赤にして…あれは傑作だった」
「ハリーとロンったら笑い転げて使い物にならないんですもの！やっとマクゴナガル先生が医務室まで運んだの」
信じられない。その言葉が頭の中をぐるぐる回る。
と同時に、いや、そうかもしれない、と確信に似た物が胸中に湧き出た。
彼はダンスパーティーの夜、私を真っ先に探してくれたし、人攫いにさらわれそうになった時も、偶然とはいえ助けてくれた。
「君に気があるんじゃないか、アイツ」
「…やめ、て…」
「そうよ、ロン。ぞっとすること言わないで」
ハーマイオニーがうっと吐き気を催したような気分が悪そうな顔で、両腕をさすった。
「さあ、そろそろ出てお行きなさいな。彼女は身体に異常が無いか、たくさん調べなければならないのですから！」
「またね、A。ディナーで会いましょう」
ハリーとロンの襟元を引っ張るようにして、ハーマイオニーは医務室を出て行った。
脳裏に焼き付いたブロンドは、いつも通り皮肉たっぷりの笑みでこちらを見ていた。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
