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私と太宰は、夜の道を歩いていた。


中也はあのままずっと寝たきりだった為、太宰が、よし、置いて行こうと私の背中を押した。


ま、万が一組合に襲われたとしても中也なら簡単に死なないか。






森を抜け、私達は晩香堂へと歩く。



崩壊した街の上に、疎らな星が静かには私達を照らしている。




「寒くないかい?Aちゃん」




空を仰いでいた私に、ふいに太宰がそっと話し掛けた。


私は首を横に振り、大丈夫、と云う。




少しの沈黙。









「ねぇ太宰」






此の言葉を云うのに、どれ程に緊張するか。


太宰は、んー?と夜を満喫しながら呑気に答えた。


そう云えば夜は良いとか前云ってたな。




私は、口を濁らせながら何とか内容を口にした。






「私、実は__。

違う世界から来たの!!」


「うん。知ってた」


「だよね〜初耳で驚愕したよね〜。


ってえええええ!!??」




誰も居ない街に私の声が響く。


太宰は訳が判らないと云うように顔をコテン、と横にする。




「い、何時から!?」





追いつけない頭を何とか回転させながら太宰に問う。

太宰はプッと吹き出し、空を仰ぐ。





「かなり前だよ。
Aちゃんと敦君の入社試験の時。

まぁ勘づいたのは出逢った時だけど」




そんな前から……。


え、というか何で気付いたの!?


と疑問を口にする。






「だって、Aちゃん此処らへんの地帯判ってなさそうだったし。
しかも私と同様、川に飛び込んでいた理由が咋じゃ無かったからね。

其処で少し可笑しいと思った」




そして、と太宰は話を続ける。





「極めつけは入社試験時。
Aちゃんにとって頭が回ってなかったし、あまり記憶が無いかもしれないけど、Aちゃん云ってたよ。

『慣れない環境』とかうんたらかんたら」




最初は信じられなかったけど、異能力が飛び交う此の街でも有り得るだろうと結論。


らしい。









太宰は私に笑顔を向けた。

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2キング(プロフ) - 黒九尾*さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾*(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます!乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします!! (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2キング | 作成日時:2016年8月31日 14時

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