ト リ ッ プ 少 女 は 武 装 探 偵 社 員 ！ ！ 【文スト】

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社長からの指示で、私達は晩香堂という処に集められた。

話を聞くところ、社長が会社設立前に拠点にしていた場所のようだ。


ついでに私の事を話せば、私も協力してくれの事。




異能力も持たない私に何が出来るのでしょうか。





乱歩に目を向けられないよう、なるべく与謝野女医の傍に寄り添っていると、社長は音を立てながら階段を降りてきた。




「社長」




誰かの声に、皆は社長に視線を集める。




「皆聞け。

嘗て＿＿、

三日か二日前には戦争を免れる途は在った。

しかしその途も今や閉ざされた。

社の鏖殺を謀るマフィア。
社の簒奪を目論む組合。

この両雄より、探偵社を守らねばならぬ。

太宰説明を」

「はあい」




皆はそれぞれ席に付き、太宰は教授のように話し始めた。

太宰の事は信用し難いけど、社長が頼んでいるのならば信用出来そうだ。





「組合は資金力にマフィアは兵の頭数に優れています。

正面から搗ち合えば探偵社と雖も脳天が弾け飛びます。
そこで、

我々は人員を守勢と攻勢に分割し、奇襲戦法で姑息に抗います。

守勢の要は何と云っても此処で与謝野先生を守る事」



何か隣から凄い威圧が飛んでくるんだけど。


あぁ、与謝野女医か。




「先生の治癒能力があれば、

死なない限り全快出来ますからね」




今迄治療を受けた人、それを知る人達は震え上がる。


二人除いて。





「嬉しいかは別にして。
あはは」

「あはは」

「賢治君！太宰！笑えないからね！」





そして、守勢は【社長・乱歩・与謝野女医・賢治君・私】

攻勢「甲」は【国木田・谷崎さん】

攻勢「乙」は【太宰・敦】




「この戦の肝要は、この拠点を隠匿する事です。

敵の異能者総出で此処に雪崩れで込まれる、

守勢が保ちませんから」





太宰がチラッと私を見る。


いや知ってるよ！私が一番足を引っ張るのは！！

だから、私は頑張る。

足は絶対引っ張らねー。




社長は声を張り上げた。


広い香堂中が一気に緊張が張り詰めた。






「三組織の内、

生き残るのは一組織のみだ。
闘う他に活路は無い。

三組織、異能力戦争だ＿＿！」









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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿もう死ぬ気で私も闘いましょうかね。

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