3. ページ19
.
私はその後全力疾走で社員寮に戻る。
絶対迷惑掛けた。
走りながらそればかりが頭を埋める。
社員寮に戻り荷物を持ちながら事務所に入る。
「ハァッ…ハァッ…。
す、すいませ…ハァッッ…」
事務所のドアを開け、そのまま座り込む。
息を整えながら周りを見ると、国木田、与謝野女医、賢治君が居た。
あれ、
「お前。事務員は県外に避難したんじゃないのか!?」
「矢っ張り遅れたかぁぁぁぁ!!!
あの前開きシャツめぇぇぇぇ!!!」
私はそのまま倒れ込み、沈黙した。
「死ンだかい?」
「生きてます!!」
与謝野女医から危険な匂いがしたので飛び上がる。
此の人ポケットからナイフとか入ってそうで怖いよね。
「取り敢えず太宰に…。
何処?」
「あぁ。実はつい先刻。
組合とマフィアの接触を受けた。
その時俺達も巻き込まれたのだが…」
チラッと与謝野女医を見る国木田。
あー、だからそんなにキラキラしてるんですね。
「マフィアの幹部を一人捕まえた。
太宰はソイツと一緒に居る」
「幹部…」
マフィアの幹部。といえばあのチビ帽子だ。
アイツが此処に居るだと!?
え、嘘だろ。
私アイツ嫌い。
頬をゴシゴシ擦ると、背後からドアが開いた。
「…あ、A」
「敦…ピカピカだね」
じゃなくて、
「太宰は?」
そう聞けば、敦は部屋を案内してくれるらしい。
顔暗いなー。
何が合ったんだろう。
「敦…大丈夫?」
廊下に私と敦の踵の音だけが響く中私は声を掛けた。
だが敦は顔を伏せているだけで何も返答しない。
え、どうしたの。
真逆アニメでお馴染み闇落ちとかいうやつか!!
困惑していると、敦が振り返り私を見据えた。
「…?」
「……ッ」
私に伸ばしていた手が瞬時に戻った。
183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
2キング(プロフ) - 黒九尾*さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾*(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます!乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします!! (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:2キング | 作成日時:2016年8月31日 14時