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そして。囚人を斬って殺して殴って殺して蹴って殺して。中には去年ボクが半殺しにしちゃった試験官もいたけどそれも殺して。長い長い迷路を手錠で繋がれたまま駆け抜けてトリックタワーからの脱出を果たした。
外に出る扉が解放されたので遠慮なく出ればそれまでの籠っている上に臭かった空気はもうどこにもなく、少し岩の匂いがするだけの空気があった。
『ギタラクル！』
Aが嬉しそうに手を振った。その声に一瞬で反応してこちらを向いたギタラクルことイルミは嬉しそうにしたがその直後、仕事時並みの速さでこちらへとやってきた。
何の前ぶりもなく拳が飛んできたので上半身を逸らして避ける。次の攻撃の回避を、と考えたところでようやく手錠の存在を思い出した。
「ストップ！手錠は外すよ♡」
『ああ、なるほど』
こちらは問答無用で殴り掛かられているというのにAはあっさりと頷いた。
彼女は手首の関節を外して手錠から抜け、器用なことにまたすぐに手首をはめ直していた。
『怒るな怒るな、すまない。忘れていたのだ。……当たり前だ、何かされていたら今頃こいつは死んでいるさ』
カタカタとしかイルミは言っていないのに会話が成立している。双子だからなのか、それともこの二人だから可能なのか。
それにしても凄まじい執着だ。イルミからAに対してだけではなくAのイルミに対する執着も中々のものだ。
ーーーーやっぱりどっちかを殺したら楽しそう♡
一人目を殺す時にまず一回楽しめる。そして片割れを殺された二人目と殺り合う時に一回楽しめる。ああ！なんて素晴らしい双子なのだろう
ぞわり、と項の産毛が逆立った。何事かを未だに話している双子からこっそり離れて気を鎮める為に壁を向いた。今彼らを視界に入れていたら確実に殺してしまう。
まだ我慢、まだ我慢。なんならキルアという彼らの虎の子である弟くんが育つまで待とう。彼を殺してブチ切れた双子の片方を殺してさらにブチ切れた残った方を殺して……
『次はオヤジ殿と殺って、か？生憎あれは私達が死んだだけでは動かぬよ』
耳許でほとんど吐息のような小声で囁かれた。パッと振り向くとそこには柔和な笑みを浮かべるAが立っている。
『口に出さなかったのは偉いなあ。しかしキミは勘違いをしている』
「勘違い？」
『私達がお前をわざわざ単独で相手をしてやると思うか？』
それ、最高♤と呟いて身を震わせた。
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イチゴ(占ツク引退済み、現在はフォレスト＋）(プロフ) - 伊波トウナさん» ありがとうございます。現在はフォレストプラスというところで連載をしており、私のプロフのホームページ欄にURLがございますので、そちらを参照していただければ幸いです。 (2023年4月26日 15時) (
レス) id: a1afa45e22 (このIDを非表示/違反報告)
伊波トウナ(プロフ) - すごく面白くて続きを探そうと思ったのですが、サイトの方で作品が見つかりません。検索ワードはどのようにしたら続きが出てくるのでしょうか？ (2023年4月18日 19時) (レス) @page38 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
みょみょ(プロフ) - 最高 (2022年8月29日 16時) (レス) @page38 id: e964d8a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - いえいえ、事前にお知らせいただいたとおり書いてくださったのでとても嬉しいです。実を言うなら題名で読むことを即決したらイチゴさんだったんです。(前もこんなだったような……) 夢主もイルミも変わらずで安心感すら抱いてます(笑)更新、楽しみに待ってますね。 (2019年3月6日 22時) (レス) id: 2e644448cf (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - 南雲藍琉さん» いつもありがとうございます！すぐに反応してくださって感動しています。長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした (2019年3月3日 23時) (レス) id: 4095736d8a (このIDを非表示/違反報告)
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