届け、届け___

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「ごめんごめん。」


…絶対反省してないでしょ。



北斗は、ボケーっとしているみんなに向き合って、一礼した。




「初めまして。

彩の幼馴染の藤川北斗です。ちなみに年は15ね」




「「…幼馴染？」」



珍しく、みんなの声が揃った。





「言っとくけど、恋人じゃないから」





「はあ！？
アーヤ、俺ら騙したのか！？」


騙したつもりはないわよ！




「でも、俺は彩とならそうなってもいいと思ってるよ」



「もう、からかわないで！」




そう言うと、北斗は何故か呆れたように笑う。






「本当、変わらないよね彩は。

いい意味でも悪い意味でも」




その言葉に、みんなも”うんうん”と頷いた。




「アーヤ、昔からこうなんですか？」


翼が北斗に聞く。




「ああ。
幼稚園の頃からアピールしてるのに、全然気付いてくんねぇの。

お前らも大変だな」


「北斗さんの方こそ。」



…？



みんなが共感している中、私だけがわからずキョトンとする。






「ま、お前らより俺の方が、一番彩にアピールしてるから。

彩は渡さねえよ」









そう言うと、北斗は私の頰にキスをした。

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