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no side
青｢あらかた片付いたか？｣
桃｢そうだねー｣
教会の床に転がる人、人、人。砕けたガラスがあちらこちらに散らばっている。
青｢ガラスで怪我すんなよ｣
桃｢分かってるって｣
靴でガラスを踏み割りながらコタロウが軽く答える。薄いガラスは小太郎が力を入れた瞬間、パリンと音を立てて小さな欠片になった。
青｢そろそろ移動しますか｣
桃｢そうだね、サツキのお母様とやらにも会いたいし｣
青｢気ぃ抜くなよ｣
コタロウの瞳に、少し、殺意が灯る。それを見たケイイチロウは諦めたように警告した。
桃｢何を今更｣
青｢だよな。あ、キヨハルに連絡しといて｣
桃｢OK｣
移動することをキヨハルに伝えているコタロウを横目で見ながら、ケイイチロウはミナトに連絡を取る。
青｢ミナト、サツキ見つかった？｣
緑｢うん、何とか。あ、ボス、味方に地下道途中にある扉は絶対に開けないでって連絡しといて｣
青｢何したん｣
緑｢爆弾にした｣
青｢……後で聞くわ。とりあえず了解｣
ケイイチロウはインカムのスイッチを切ると、既にキヨハルとの通話を終えていたコタロウに声を掛ける。
青｢じゃ、行こっか｣
桃｢うん｣
階段を1段1段確かめるように登る。途中に仕掛けなどはなかったが、ケイイチロウは緊張を解かなかった。階段を登った先にあるひとつの部屋。音を殺してドアの側まで行くと、そのドアノブに手をかけようとした。その手がかかる寸前、
『ドウゾ』
無機質な声が部屋の中から発せられた。
青｢っ！｣
桃｢！？｣
2人が直ぐにドアから距離を取る。冷や汗が首筋を落ちていく。
青｢機会音、？｣
桃｢自動音声、？｣
ポツリと漏らしたコタロウの希望は、叶わなかった。
『ソンナニ警戒ナサラズニ』
青｢＿＿＿！｣
まるで呟きが聞こえていたかのように、無機質な声は答える。
桃｢どうする｣
青｢行くしかないでしょ｣
ケイイチロウがドアノブに手を掛ける。勢いよく開けたドアの先の光景に、ケイイチロウもコタロウも言葉を失った。
桃｢機械の、天使、｣
そう揶揄するのが相応しいほど、純白と機械に包まれた、ヒトがいた。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (
レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか？ (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠乃 | 作成日時：2021年4月8日 16時
