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藍沢side
医局に戻り、自席に座る。
…しばらくして、ホットラインが鳴り、ヘリ担の
雪村と白石、名取が走っていく。
藤川「さーてと、受け入れ準備しに行くか」
そう言って藤川が席を立つ。
自分も行こうかと、席を立った時だった。
立ちくらみがして、咄嗟にデスクに手をついた。
「……っ、」
(なんで、こんな時に……)
よりにもよって、藤川の前で…………
藤川「おい、お前大丈夫かよ。…そーいや、最近帰ってないだろ、…ちゃんと休まなきゃまた倒れるぞ」
そう言い、医局を出ていく。
その頃には立ちくらみも治まっていた為、藤川に続いて医局を出た。
****
白石「田中 隆平 さん 38歳 血圧80/100、サチュレーション85で挿管しました。高所転落による患者です。頭部外傷お願い」
患者が運ばれてきて、白石が状態を伝える。
「……分かった」
そう返事し、頭のほうへ回る。
……さっきから、吐き気と目眩がひどいのだ。
視界がグルグルと回るような目眩に、より吐き気が強くなる。
目眩のせいで、思い通りに手も動かせない。
藤川「……藍沢、?どうした?」
動かない俺を不審に思ったのか、そう声をかけてきた。
「何でも…っ、!!!」
_____何でもない
そう言おうとした瞬間、グラリと身体が傾くのが分かった。
支えることも、手を伸ばして何かに捕まることも出来ず、一気に力が抜けたように倒れた。
ドスッッッ、と体が床に打ち付けられるのが分かった。
冴島「藍沢先生!!!」
滅多に聞かない冴島の焦った声を聞いたところで、
俺の意識は途絶えた。
****
冴島side
ガタンッ、と音を立てて、倒れた藍沢先生。
身体を支えることも、バランスを取り直すこともせず、重力に任せたまま倒れる。
「藍沢先生!!」
咄嗟に駆け寄って呼びかけるも、反応はなく。
「意識ありません!!」
そう叫べば、近くにいた白石先生が指示をしてくれた。
白石「とりあえず、横の処置台で様子みて。。横峯先生、脳外科にコンサルして。雪村さん、田中さんの処置続けるわよ。手伝って」
横,雪「はい!!」
藤川先生と名取先生がストレッチャーを持ってきてくれて、灰谷先生が処置台の準備をしてくれていた。
藤川「移すぞ。1,2,3!!」
処置台に移すと共に、診察のためにスクラブを切っていく。
藤川「……おい、これ……」
名取「……え、」
藍沢先生の身体には、たくさんのアザがあった。
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yuuftykk(プロフ) - さくらもちぱんさん» ありがとうごさいます!!楽しみにしてくれているなんて、とても嬉しいです!!頑張ります!! (2019年4月4日 14時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもちぱん - 藍沢先生がかいた手紙とかほんとうに感動しました!毎回楽しみにしています。これからもがんばってください! (2019年4月4日 14時) (レス) id: cdc2a4987c (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 愛子さん» ありがとうございます!!リクエストにお答え出来ていて良かったです!こんな作者ですが、これからもよろしくお願い致します! (2019年4月4日 9時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - リクエストした話読みました。個人的には、これまでの話の中で一番です。これからもリクエストさせていただきます。 (2019年4月4日 2時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 実桃さん» そんなことを言って頂けて、とても嬉しいです!!毎回読んでくださってありがとうごさいます!頑張ります、!! (2019年4月4日 0時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2019年2月18日 21時