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「電話出ない。……はるか、まずいかもしれない。倒れた音してたし、何かあったかもしれない。・とりあえず、行こう」



そう言えば、うん、とだけ言ってついてきてくれた。



ピーンポーン ピーンポーン



インターホンを押せば、機械的になるその音。


けれど、藍沢が出ることは無く。


もう一度押してみるものの、返答はない。


冴島「……大丈夫なの、藍沢先生…」

「……わからない。疲れて寝てるだけかもしれない。」

冴島「……でも、電話も直ぐにでる藍沢先生が、インターホンで起きないなんて、相当じゃ……」


…………そう、そうなのだ。

仕事の電話が繋がらないことなんて、
この10年以上1度もなかった。





一か八かで、ドアノブを回してみた。



………………カチャッ


そんな音がして、ドアが開く。



冴島「!!!藍沢先生が、鍵を閉めないなんてこと、」

「……行こう、」


そう言って、はるかとふたりで部屋に入った。


「……藍沢ー?」

そんな声を掛けながら部屋を進む。

リビングやトイレ、書籍なども確認したが、
藍沢の姿は見当たらず。



冴島「……あとは寝室ね。」

「……ほんとに寝てるのかもな、」



そんなことを言いながら、本当に寝ていたら起こしては行けないとそっ、とドアを開ける。









けれど、そこに広がっていた光景は、
想像とは全く違うもので。







藍沢はベッドの横に倒れていて、藍沢の近くには
カッターが落ちていた。


そして、藍沢の左手首からは血が流れていて、床に血溜まりをつくっている。


冴島「!!!」

「藍沢!!!おい、藍沢!!!しっかりしろ!!」

急いで藍沢に駆け寄り、肩を持って上半身を起こすが、藍沢の顔は青白く、意識はない。


出血もかなり多く、心拍も弱ってきていた。



「……まずい、は…冴島、救急車呼んでくれ!!」

冴島「……っ、!分かりました」


晴香は電話をかけながら、寝室を出ていく。


その間に俺は応急処置をしながら部屋の周囲を見回す。





______藍沢の近くに落ちていたカッターには、血がついてて。





ベッド横には、ペットボトルの水と



______薬が置いてあった。






…………藍沢、これ自分でやったのか__?


だとしたら、何故…………


そんなことを考えていると、救急車が来たと冴島が教えてくれた。


隊員「乗せるぞ、1,2,3!!」

「すみません、翔北救命センターに運んでください。職場なので」

隊員「分かりました」



こうして、藍沢は白車に乗せられた。

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yuuftykk(プロフ) - さくらもちぱんさん» ありがとうごさいます!!楽しみにしてくれているなんて、とても嬉しいです!!頑張ります!! (2019年4月4日 14時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもちぱん - 藍沢先生がかいた手紙とかほんとうに感動しました!毎回楽しみにしています。これからもがんばってください! (2019年4月4日 14時) (レス) id: cdc2a4987c (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 愛子さん» ありがとうございます!!リクエストにお答え出来ていて良かったです!こんな作者ですが、これからもよろしくお願い致します! (2019年4月4日 9時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - リクエストした話読みました。個人的には、これまでの話の中で一番です。これからもリクエストさせていただきます。 (2019年4月4日 2時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 実桃さん» そんなことを言って頂けて、とても嬉しいです!!毎回読んでくださってありがとうごさいます!頑張ります、!! (2019年4月4日 0時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2019年2月18日 21時

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