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結愛
あの後、機内に入ってトリアージしつつ、治療していた。
「翔北救命センターの白川です。聞こえますかー?お名前言えますかー?」
見るからにまだ小さな子供。しかし、親らしき人は見当たらない。
「かない…はると。」
「ハルト君、どこか痛いとこない?」
はると「脚…痛い。けど、大丈夫だから。ほかの人、助けてあげて……?」
そう言うと、ハルト君はにっこり笑った。
「分かった。じゃあ、ほかのお医者さん来るまでここで待っててね。」
はると「うん…!」
その返事を聞いて、次の患者のところへ行く。
「白川!どう??」
その自分の名を呼ぶ声は、振り向かなくで誰か分かった。
緋山先生だ。
「黒タグは今のとこ見てない。…その男の子、連れてってあげてくれない?足怪我してるの。」
緋山「分かった。」
そう言うと、緋山先生は後ろにいた名取先生にハルト君を連れていくように言い、私がトリアージし終わった患者を治療し始めた。
「緋山先生が連れてくんじゃないの、?」
緋山「アイツ、結構子供に好かれるのよ、笑あたしは生まれて来た子供と、生まれてから数ヶ月経った子供としか接してないの。大きな子供は苦手なの。」
「そんな大きくないじゃない笑…」
そんな言葉を吐きつつ、後ろ半分を見る。
まだトリアージは十分でなく、機体の後方から着陸したみたいだから、後方の方はかなり酷いだろう。
レスキューが行ったり来たりしていて、他の病院の医師も出たり入ったりしている。
と、目の端になにか動く気配を感じ、その方向を見ると、頭から出血し、機体の変形やシートによって抜け出せていない人をみつけた。
「翔北救命センターの白川です!大丈夫ですかー?聞こえますかー?」
ガラス片などに気をつけつつ、瞳孔を確認する。
「頭部外傷か、、。臓器損傷もあるかもしれないし…。レスキュー!!この方の救出お願いします!シートと機体に挟まれているようです。」
レスキュー「分かりました!」
そう言い、数人で救出活動を始めたレスキュー隊員達。
ほとんどの患者が機体の外に救出されて、動かせない患者のみがいる。
胴体着陸した割には、重症の人が少なかったため、
機長の腕がよかったのだろう。
そんなことを思っていた時だった。
レスキュー「先生!!!こちらにも患者が2名いました!どちらも意識ありません!1名は男性、シートの下敷きになってます!もう1名は女性です。女性の方は運べそうです!」
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yuuftykk(プロフ) - omuomumさん» そう言っていただいてとても嬉しいです!!ありがとうございます!!頑張って更新します…! (2018年8月18日 7時) (レス) id: c79561431b (このIDを非表示/違反報告)
omuomum(プロフ) - 続きが楽しみです!応援してます(*^^*) (2018年8月18日 7時) (レス) id: 9b33b7e288 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 真衣さん» コメントありがとうございます!嬉しいです…!!!分かりました。設定、書きます! (2018年7月30日 22時) (レス) id: c79561431b (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 読んでみて面白かったです。出来れば設定を書いてくださいよろしくお願いします (2018年7月30日 22時) (レス) id: 984f627d8c (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - コメントありがとうございます!頑張ります!! (2018年7月24日 15時) (レス) id: 8306566024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2018年7月24日 14時