リアルアカウント【男主】5

SNS鬼ごっこ-3- ページ3

次々と人が死んで逝く。
そして殺している人達……いや鬼達は、その名に相応しい程に赤に染まっていた。


「うおおおっ！入ってるぜ…マジマジ！」

「おお…やっぱマジなんだな」


「 "ゲーム参加者募集" のページ…信じてきてよかったァ！！」

「マーブルマークをスマホで撮影できれば、1億円ゲットだ…！！」


そんな会話を聞きながら襲ってくる人達を避けていくが、逃げ惑う人達がぶつかって来て若干避けづらい。死んでしまったプレイヤーの遺体もある為、どんどん捕まえられやすくなってきている。
くっ、血で滑る。


「くそっ…くそっ！こんなの…"人の壁"だ」

「カンペキ囲まれてる…」

「なんとか抜けないと…3日間どころかここで全員死ぬぞ…」


「へへへ…1人も抜けさせんな…」


そう。鬼達に周りを囲まれていることによって、出るに出られないでいた。
"人の壁"とは良く言えている。

殺されかけてるプレイヤーを助け回って逃げていた、その時だった。


「みんなっ！！散らばんな固まれ！！」


その声が聞こえた瞬間、誰もが安堵した。
そう…彼だ、ユウマ君だ。彼が固まれ！と叫ぶと、どんどんプレイヤーが中心に集まっていく。皆聞き覚えのある声に無意識に寄って行っているのだろう。
ユウマ君、無事だったのか…良かった。


ユウマ「バラバラになると狙われるぞ！内側に集まれ！！」

「で…でもよ。この"壁"を抜けないと…固まっても意味が……」

ユウマ「オレに考えがある！！」

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