こんな私は報われない【おそ松さん】

気取った頂点 ページ6

不幸者の頂点、

松野家の六つ子。

彼等は私の中で最も、底辺で滑稽で哀れな不幸者。

何処で人生を踏み間違えたのか、“不幸者の頂点”という、何とも悲しい実態で気取って、浮かれている。

嫌がらせされている立場から言うと、おかしいが、

彼等の事は正直、どうでもいい。

まるで、ハートの女王だ。




おそ「なぁ〜にしてんのぉ〜？嫌われ者さん」ﾎﾟﾝｯ




松野おそ松は私の頭に手を置いてきた。

気持ち悪…触られるのが気持ち悪いとかじゃなくて、この態度が気持ち悪い。

自分の態度の気持ち悪さに気づいていないのか？




チョロ「辞めなよ、おそ松兄さん。菌が伝染る」




松野チョロ松…多分、兄弟の中で一番、タチが悪い。

というか、これは俗に言う、『ドS』というやつだろう。

狙っているのか？女の子にモテたいがために…

でも、こいつは何もしなくても、権力を持っている、十分なモテ男だろう。

全く、余計なことをするものだ。

「菌が伝染る」？よく言うよ。

私達の周りにはそこらじゅうに菌があるっていうのに。

頭がいいと言うのはガセネタではないだろうか？

あぁ…本当に可笑しい。




おそ「お〜そ〜だったな。辞めよ辞めよ。」




そう言って、松野おそ松は私の頭から手を離した。

ほんとに寒気がして来る。鳥肌が立ちそうだ。

私は二人と周りの視線を無視し、机に向かった。

そして、机にはお決まりの“落書き”。




『死ね』『消えろ』『キモイ』『もう来るな』




どーゆうつもりなのか知らないが私はこんぐらいでは負けない。

というか、負けたくても、負けられないレベル。

でも、きっと本音を言うと、不幸者の反感を買うだろう。

私的にも、面倒事は勘弁して欲しい。




私は筆箱から、消しゴムを出し、消し出した。




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『…助けなきゃ……』

信じる力なんて消えたの。→←平常心を保つだけ

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