こんな私は報われない【おそ松さん】

再会とジレンマ ページ39

カラ松さん達の兄弟が会いに来る…

凄く楽しみだな…。

六つ子だから、きっと三人も顔がそっくりなんだろうとか考えていると、ドアがノックされた。




「おそ松だな…」




カラ松さんがドアを開けに行ってくれた。

その時のカラ松さんの顔は険しかった…。

どうしてかな…？




「お、おじゃましまーす…」




一人の男性を最初に二人の男性も入ってきた。




「こっこんにち…」




目の前の男性…

見た瞬間、息が止まりかけた。

苦しい…苦しい…




「あっ…ああああぁぁぁぁ…いや…いやぁ…」


「Aっ！？どうした！？」




目の前の男はゆっくり私に近づいてくる。

それと同時に私の心臓も苦しくなった。




「来ないでっ…！いやいやいやっ…！！」




私は記憶喪失のはずだ。

なのに…

何で初対面の人にこんな「恐怖心』があるの？

どうしても体が男を拒んでいる。




「えっと…A…？俺の事、覚えてる…？」


「ひっ…や…覚えて…あ…」




ｶﾞｼｬﾝｯ




とうとう、私は点滴を倒して、ベッドから落ちてしまった。

一松さんが私の元へ駆け寄ってきてくれた。




「A…！大丈夫？」


「ごめんなさっ…ひあっ…」




赤いパーカーの男に話しかけられたと思ったら、今度は緑のパーカーの男が近寄ってきた。

どうやら、私の体はこと人達を拒絶反応してるらしい。




「A…？僕だよ？チョロ松だよ…？」


「ちょ…チョロ松…あ…あぁぁぁぁ…」


「僕は…トド松…って言うんだ…。覚えてないよね…」





.





.





.





.





.
思い出した

私の…

有野Aの記憶…




「お、そ松…？」




私を苦しめた…

私を悲しませた…




松野 おそ松。




小学生の時にタイルカプセルを作った




松野 おそ松。




と、その兄弟の

松野カラ松

松野チョロ松

松野一松

松野十四松

松野トド松






みんな私が『幸福者』だった時の友達。

偽りじゃない。

本当の…






『友達』

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