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兄さんなら… ページ14

一松side




高校に入学した時から、仲良しだったA。

暗くて、人見知りだった俺に一番に喋りかけてくれた女の子。




俺を見て、可愛らしい笑顔でパァって笑ってくれた

俺の事を気味悪がらないでさ…。

「一緒に行こう!」って俺の手を引っ張って…。




そんな優しいAを俺はいつの間にか『好き』になっていた。

はじめは《友達として》なんだと思ってた。

でも、思い出を作っていくうちにどんどんAが愛おしくなっていった。

こんな事は初めてだし、ましてや、俺なんかが人に恋をするなんて事は思ってもいなかった。

兄さんや十四松、トド松とも仲が良かったから、俺達の事はきっと《友達》と思ってるんだろう。

それでもいい…。いいから…




もう一度、俺の方を向いて笑ってよ………




一度、十四松に相談をした事があった。




「なぁ…俺が恋するって変…?」


「一松兄さんが恋したの!?マジで!?」


「マジマジ…。」


「誰にーー?あっ!分かった!Aでしょ!!」


「流石、十四松。あってる…」


「やっぱりねー!僕ねー超、応援する!!」


「そっか…。あんがと」


「一松兄さん、告白すんの!?」


「どうしよっかな…どう思う?」


「一松兄さんなら、大丈夫!!だって、優しくて、かっこいいからAも惚れちゃうよ!」


「マジすか…期待はしておく…」


「うん!!頑張って!一松兄さん!!」




本気で相談に乗ってくれた十四松…。

告白しようと思った。勇気を振り絞ろうと思った。

けど…

俺がAに告白しようと思った日だった。

Aと泣いてる小野寺紗英が写った写真が携帯に送られてきたのは。

朝からAは皆に責められてた。

助けようと思った。でも、長男のおそ松兄さんには逆らえなかった…。

こんな写真は誤解だって分かった。

だって十四松が凄く震えてたから…。

Aの後をついて行った時に見たんだろう。

けど、やっぱり十四松も助けられなかった。

隣にいたクソ松も見てるだけだった。

頑張って助けようとした時だった。




『酷い』




Aは俺達の方を見て、声にならない声で言った。

辛そうな顔で睨みながら…




苦しかった…泣きたかった…

だけど、Aの方が何倍も苦しいし、泣きたいんだろう。

俺はどうしたらいい…?




どうしたら、Aを救える…?

駆除活動…?→←僕は…



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きゃらめる - 楽しかったし感動しました!死ななくてよかった! (2017年7月18日 18時) (レス) id: ef3996e9aa (このIDを非表示/違反報告)
神野 赤月 - ぅぅぅぅぅぅ!し、死ななくてよかったー!ヽ(;▽;)ノ (2017年7月16日 20時) (レス) id: 1f93e928e5 (このIDを非表示/違反報告)
こと松(プロフ) - 名前さん» 見てくださっただけで感謝です!意味不明な部分やつまらなかった事は本当に申し訳ありません。もっと修行して、名前さんに楽しんでもらえる作品を作りたいと思います! (2016年9月5日 21時) (レス) id: 9f44f3b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
こと松(プロフ) - のり巻きご飯さん» お祝いコメントありがとうございます!アンケート、了解しました! (2016年9月5日 20時) (レス) id: 9f44f3b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
のり巻きご飯(プロフ) - 完結おめでとうです♪1でお願いします^^ (2016年9月5日 20時) (レス) id: 8bfa91c907 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こと松 | 作成日時:2016年7月2日 10時

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