第7班を支えたい！参

波乱な中忍試験　9 ページ12

「ん？あ・・・」
「あ？なんだ」
腹の中が熱くなるのを感じ、目を細めた

この感覚・・・ナルトの中に2人入ったか・・・
ふっつーに感覚共有・精神共有する辺り相変わらず怖いわあの子達・・・

「・・・あの子らナルトの精神世界で作戦会議始めましたよ」
「・・・・・は？・・・いや・・・は？なんて？」
「全く・・・相性良いのもえぐいことこの上ない・・」
「おいちょっと待て、あの年で”あの”精神共有だぁ？つかそんなこと出来る忍なんて山中家以外・・」
「アハハ・・・知ってんだ・・できちゃったんだなぁコレが」
「ま・・・じかよ・・・」

ヤキタが絶句するのも無理はない
チャクラ共有による精神共有は、主となる人物のチャクラ維持、何より共有する人物とのチャクラ相性と共有する思想と、双方の意思の強さと精密なチャクラコントロールによるモノであり、理論上可能であるが現実にはなりえなかった古来の術


それを知ったのは約半年前
ミズキの言葉から幼いころからの迫害を知ったナルトは、事実を知るべくAに聞いた時だった

「・・・ねーちゃん」
「ん？なぁに？」
「何で俺の中に」
ナルトの言葉にすっと目を細めて制止するように名前を呼んだ
ここにサクラもサスケもいるからだ
「ナルト、それは」
「ねーちゃん！俺は！サスケとサクラちゃんにはっ・・知っといて、欲しいってばよ・・・」
「・・・・ふーー・・・わ、かった・・・けどそれは」

ふと感じたチャクラはカカシの物で、窓の外にOKという手が見えた

あんにゃろう・・・
報告の為か遠くに行ったチャクラにため息を付いて4人で席に着き、ナルトの中に封じられた九尾・九喇嘛の話をしたのだ。
12年前の悲劇を未来に知る真実と混ざらないように話すのは結構難しかったが、話し終わった後の二人の反応はまぁひどかった

うつむく二人に、ナルトはギュッと泣きそうな顔をしながら腹部分を掴んでいると二つの椅子が大きな音を立てて倒れびくりと肩を震わせた

「・・・ちょっと私3代目とりあえずぶん殴ってくる」
「俺も」
「待たんかいぃぃ！！」
あんなにガチに殺気立った二人を見たのは初めてだった
つか怖かった


「とにかく、このことに関しては、一度そう伝わってしまったことは覆すことなんて早々できないし、少なくとも九尾にその意思がなかった事は本人から聞いてるから、ナルト自身が九尾とどうしたいかがこれからの課題に」
「「「本人から？」」」
「・・・・あ、やべ」

これはガチでミスった

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