伍拾玖話 ページ12
「あ、其処危ないよ」
ジョンが黒服の男達に指をさす。
「『
「国木田さん！上から何かが！」
真ん中に、綺麗に着地する「何か」。
『マーク・トウェイン、ハーマン・メルヴィル……マーガレット・ミッチェル、ナサニエル・ホーソーン……！』
四人は、段々と近寄ってくる。
「いかん！撃て！」
『シマっ！』
其の合図と共に、黒服の男達は四人に向け発砲した。
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_____数分後、銃声の音は止み空は暗くなっていた。
骸や血などが飛び散った地上に立っているのは俺と六人だけ。
「ポオ殿とオルコット殿はどちらに」
「高い所をお恐れあそばして、お残りに。………死ねばいいのに」
「楽な仕事だったね！皆、余った時間でドライブに行かないかい？」
マークがにっこり笑って三人に云うと、ナサニエルがちらりと俺を見た。
「其の"余った時間"は彼に使うべきではないでしょうか」
『おい、シマ。何で他の皆も守らなかった』
ふわり、黄色の光と共に現れた少年。
「だッてェ。ボクが一番に守らなきャいけないのは御主人様だもん」
『はぁ？』
「ボクが守るのはァ、一番目に御主人様の命。二番目に御主人様の命令。……いーいィ？」
『どうでも良いわ』
溜息をついて、四人に向き直った。
「久し振りだね！イシュリー！」
「お久し振りです」
『……なんか改まられると怖いんだけど』
「貴方いつ此方へ入られるのですか？」
『入らねぇからな？』
「勿体無いですわね。貴方みたいな方が此方へ来てくだされば、『組合』も安泰されますのに」
マーガレットが小さく溜息をつく。
「仕方ないじゃん、ミッチェル。イシュリーだって大事な人がいるんだから」
『ジョン』
ジョンは馬鈴薯を持ってにっこりと笑った。
「今は探偵社にいるんだね。………どうして？」
『何でお前に教えなきゃいけねぇんだよ、馬鹿』
んべ、と舌を出して敦達に駆け寄る。
『敦！国木田！宮沢君！………ちっ。シマ、手伝え。探偵社に帰らなきゃ』
「はいはァい！誰をお持ちしましョうかァ？御主人様ァ！」
「いつかまたお会いしましょう？」
「またね、イシュリー！」
『さっさっと失せろ。……シマ、お前は二人を浮かせ。俺は国木田を担ぐから』
「りョうかァい」
俺が国木田を、シマが敦と宮沢君を担ぐ。
其の時、だった。
「待って」
凛とした声が、また響いた。
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ぴみゃ - ドストさん絡みの男主のお話で一番好きです。頑張ってください、応援してます！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 黒翔さん» 調べてみたらそうでした…。ご指摘有難う御座います (2018年4月7日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - どうでもいいし細かいんですけどフョードルの愛称みたいなものってフェージャじゃないんですか？() (2018年4月7日 20時) (レス) id: 8b992b69e6 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - ドストさん癒し！！更新待ってます！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 零さん» 癒しになって良かったです…。有難う御座います！ (2018年1月12日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：曉 | 作成日時：2017年10月15日 22時
