トリップしたのでとにかくキャラを愛でようと思う。【ハイキュー】【トリップ】

愛でる-09 ページ10

私の前へと現れた天童は、ぱっつんの髪を揺らして頭を斜めにする。





「て、天童...くん」





名前を呼ぶと「知ってたんだねー」と言って目をパチパチさせる。





「んー、キミは?」





突然の質問。





「齋藤A。よろしく」





サラッと答えたけど心臓が動きを速めている。
対応が素っ気ないのは...まぁ、うん。アレだ。

小学生になったら本当のキャラに戻そうと思ってたからさ。


いつも素っ気ない訳じゃ無いんだけど。まぁ、こんな感じが私の前世。





「ふーん...よろしくねん」





それだけ言って席に戻るかと思ったけど、天童は私席の前から動かない。





「どうかした?」






質問しても「んー」としか返ってこない。

暫くそうして考え込んでいた少年は突然小さく声を漏らすと




.





「覚って呼んでみてよ」




.





爆弾を投下した。

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