第2話 ページ3
そして来たる30分後
ピンポーン
チャイムがなり、急いで扉を開ける
『おみくん!』
扉の奥にいた彼は驚いたように目を開いて、ため息をついた
章臣「いつも相手を確認してから開けなさいと言っているでしょう。もし不審者だったらどうするんです」
『私はおみくんを間違えないよ?』
章臣「そういうことではなくて…」
コツンと小突かれ、注意を受ける
章臣「間違える間違えないではなく、確認をしなさいと言ってるんですよ」
頬を掴まれぐいぐいと引っ張られる
『いひゃい!』
章臣「いいですね?」
『ひゃい!』
おみくんは手を離すとさっさと部屋の中へ入ってしまった
私もその後に続き部屋へ戻る
章臣「相変わらず生活感のない部屋ですね」
『そうかな』
章臣「ご飯は食べてるんですか?」
『まあまあ』
章臣「まあまあって…」
ほんとに貴方は、と呟き、ベッドのそばに腰を下ろす
『なんか飲む?』
章臣「コーヒー」
『りょーかい』
キッチンへ行き、コーヒーの用意をする
食器棚からおみくん用のカップを取り出し粉を入れた
おみくん用のカップあるとか彼女かよと心の中で自分で突っ込む
『おまたー』
章臣「ありがとうございます」
おみくんは昔からブラックしか飲まなくて、大人だなぁとしみじみ感じた
章臣「また細くなりました?」
『ん?なにが?』
章臣「Aです。あなた痩せました?」
『…わかんない』
そういえば体重気にしたことないな
章臣「身長に対しての体重が軽すぎるんですよ。もっと食べなさい」
『頑張る』
章臣「とにかく食べる癖を付けなさい。さすがに心配です」
『うん』
他にも色々注意をされて、気付けばだいぶ時間が過ぎていた
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作者名:イチノセ | 作成日時:2020年3月3日 22時