【ヒプマイ】汚職警官と人殺し【文スト】

金色＿from:J ページ5

顔が見えた

それでも普通より少し長めの前髪が邪魔をしている

彼女はちょっと見ただけで分かるくらいとても整った顔をしていた

しかし、それよりも俺の視線を奪ったもの

それは、前髪の間からのぞく鮮やかな金色の瞳だった


『ねー。聞いてる？』


首を傾げ、目を細めながらそう聞いてきた

瞳に見惚れていた俺はハッと我に返る


銃兎｢け、警察です。先程あなたが助けた女性に話を聞いてここに来ました｣


そこで俺は見逃さなかった

一瞬、彼女が有り得ないほど無表情になった所を


『…そうなんだ。私を助けに来てくれたんだ！ありがとー！』


すぐにまた顔に笑みを浮かべたが、今の無表情な顔が忘れられなくなってしまった


『でも私は大丈夫だよ！だからバイバーイ』


ひらひらと手を振り、何事も無かったような素振りを見せ、くるりと体を180度回転させどこかへ行こうとした


左馬刻｢……！おい！｣


左馬刻のその声を合図に俺と理鶯が片腕ずつ彼女の腕を掴んだ

どうやら二人共フリーズしてしまっていたようだった


理鶯｢どこに行く気だ｣

銃兎｢残念ながらこの光景を見てあなたを逃がすことは出来ませんね｣


こちらを向いた彼女はとても不機嫌そうに顔を歪め、チッ、と舌打ちを一回打った

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